中国のより厳格な排ガス基準「国６ｂ」、７月１日から全国で実施

   【新華社北京５月１０日】中国生態環境部は９日、自動車排ガス規制基準「国６」よりさらに厳格な「国６ｂ」を７月１日から全国で実施、基準を満たさない自動車の生産、輸入、販売を禁止すると明らかにした。

   同部と工業・情報化部、商務部、税関総署、国家市場監督管理総局がこのほど発表した公告によると、対象となるのは小型車と総重量３・５トン以上の「重型」ディーゼル車。生産日はエンジン付き車両合格証の車両製造日に準じ、合格証の電子情報は２０２３年７月１日午前０時までにアップロードを完了することが求められる。輸入日は貨物輸入証明書に記載された到着日に、販売日はエンジン付き車両販売インボイス発行日に準じる。

   公告は、自動車の生産、輸入を手掛ける企業が環境保護・生産一貫性管理責任を持つ主体として、中国の大気汚染防止法などの関連規定に基づき、車両の出荷または入境前に排ガス検査情報と汚染防止技術情報を開示し、実際に生産・輸入された車両の法規適合性を確保することを求めている。また、関連認証機関は「国６ｂ」に応じて強制製品認証証明書を発行する必要があるとしている。

   「国６」は異なる排出要件に従って、ａとｂの２規制値を設定しており、ｂはより厳格な基準となっている。これまで、小型車と「重型」ディーゼル車に対しては「国６ａ」が全国で実施されてきた。