【新華社北京5月8日】中国物流購買連合会(CFLP)が6日に発表した4月の世界製造業購買担当者指数(PMI)は48・6と前月より0・5ポイント低下した。2か月連続の低下で、2022年12月と並ぶ2020年6月以降で最低の水準となった。
地域別では、欧州が1・1ポイント低下の47・0と3カ月連続で低下。9カ月連続で好不況の境目となる50を下回った。米州は47・4と0・6ポイント上昇したものの、6カ月連続で50を下回った。アフリカは4・4ポイント上昇の50・1と3カ月の連続低下に歯止めがかかった。アジアは1・2ポイント低下の50・6だった。
PMIが7カ月連続で50を下回り、しかも低下傾向が続いたことは、世界経済の下押し圧力の高まり、回復原動力の不足を示している。国際通貨基金(IMF)も4月に発表した最新の世界経済見通しで、2023年の経済成長率を2・8%と1月時点から0・1ポイント下方修正した。世界経済はいくらか回復したものの、弱含みの成長は変わっておらず、高インフレ問題も世界経済の回復を阻害しており、米国の連続利上げと米欧銀行システムの動揺が世界経済にもたらした負の影響も広がっている。世界貿易機関(WTO)も23年の世界の貿易量が前年比1・7%増と平均水準を下回り、22年の2・7%からさらに減少するとの見通しを示した。世界で続く需要の縮小は、主要機関が経済成長見通しを下方修正する主な要因となっている。