中国原子炉「華竜1号」、実証プロジェクトの竣工検査に合格

中国原子炉「華竜1号」、実証プロジェクトの竣工検査に合格

新華社 | 2023-05-08 11:35:57

   福清原子力発電所の5号機(右から2番目)と6号機(右端)。(資料写真、福清=新華社配信)

  【華社北京5月8日】中国原子力大手、中国広核集団(CGN)は5日、中国が独自開発した第3世代原子炉「華竜1号」の世界初の実証プロジェクトとして建設された福建省の福清原子力発電所5、6号機が、竣工検査に合格したと発表した。

  検査チームは、華竜1号のプロジェクト完成により中国の第3世代原発の標準体系が形成され、世界での競争力も大幅に向上したと指摘。中国がエネルギー構造の最適化とグリーン(環境配慮型)低炭素発展を進める上で重要な役割を果たしたほか、華竜1号の今後の量産計画の良き手本にもなるとの認識を示した。

  華竜1号は、中国が30年余りにわたる原発の研究、設計、製造、建設、運行経験に基づき開発した第3世代加圧水型原子炉で、技術指標は世界の先進水準に達している。実証プロジェクトは2015年に着工し、2022年に全面完成した。

  広核集団の関係部門責任者によると、福清原発の5、6号機は建設過程で安全や品質、進度、投資を全面的に管理し、世界の第3世代原子炉の初号機として工期、投資両面で優れた業績を上げた。運転開始後の最初の燃料サイクル運転も完了させ、技術面での安全性と先進性、成熟性も十分に証明されている。

  福清原発5、6号機の現在の年間発電量は200億キロワット時に上る。年間で石炭624万トン(標準炭換算)の節約、二酸化炭素(CO2)約1632万トンの排出削減、1億4千万本の植樹に相当し、経済・社会面と環境保護で著しい効果を上げた。

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