夏の到来告げる 二十四節気「立夏」とは

夏の到来告げる 二十四節気「立夏」とは

新華社 | 2023-05-06 12:09:25

   6日、二十四節気、立夏の伝統行事や習慣をイラストで示した。(北京=新華社配信/魏欣悦)

  【新華社北京5月6日】立夏は二十四節気の7番目で、夏の最初の節気となっている。本格的な夏の到来を前にさわやかな気候が続き、各地ではさまざまな伝統行事や風習が見られる。

  ▽郊外に出かける

  立夏は毎年5月5日か6日で、労働節(メーデー)連休に続き、人々は郊外へ出かけ、初夏を楽しむ。

   ▽夏の農作物を収穫する

  風が暖まり昼の時間が長くなり、緑で覆われた野山に蜂や蝶が飛び交い、カエルやセミの鳴き声も聞こえてくるこの時期、夏の農作物が成長後期に入り収穫シーズンが到来する。

   ▽立夏飯を食べる

  立夏を過ぎると気温は徐々に上昇する。この時期人々は中国医学で「燥熱」に属する食べ物を控え、果物や野菜、雑穀などを積極的に取るようになる。この日は赤豆(アズキ)、黄豆(ダイズ)、黒豆、青豆(エンドウマメ)、緑豆の五色豆に白米を混ぜて炊いた「五色飯」を食べる。「五色飯」は「立夏飯」とも呼ばれる。

   ▽「三新」を味わう

  中国江南地方一帯の人々は「三新」を味わう。「三新」とはサクランボ、青梅、麦のことを指す。また地方によっては、ソラマメや鰣魚(ジギョ、中国の固有種でニシン科の回遊魚)などを食べるところもある。これらはさわやかさを追求した旬の美食ともいえる。

   ▽体重を量る

  体重を量ることは単に体の健康観察をするためだけではなく、平安と健康への願いを表している。

  ▽彩色卵を掛ける

  各家庭ではこの日、母親が大きなアヒルの卵を選んで煮た後に色彩豊かな模様を描いたり、ネットに入れて子どもの首に掛けたりする。卵の形は心臓に似ていて、夏の卵を掛けると子どものやる気が損なわれないとされる。地域によっては、円満、福を運ぶという意味で互いに赤く色を塗った卵を贈るところもある。

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   2日、重慶市巫渓(ふけい)県竜池村でメーデー連休に農村観光を楽しむ人々。(重慶=新華社記者/黄偉)

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   安徽省黄山市黟(い)県で、サイクリングを楽しむ愛好家。(3月26日撮影、北京=新華社記者/張晨)pagebreak

   浙江省杭州市臨安区のサクランボ農園で、摘み取ったサクランボを購入する観光客。(4月23日撮影、建徳=新華社記者/徐昱)pagebreak

   浙江省湖州市で体重を量る子ども。(2022年5月5日撮影、湖州=新華社配信/譚雲俸)pagebreak

   浙江省諸曁(しょき)市の海亮小学校で彩色卵を見せるの児童。(2020年5月4日撮影、諸曁=新華社配信)

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