4月24日、曹操高陵遺跡博物館。(小型無人機から、安陽=新華社記者/李安)
【新華社鄭州5月2日】中国河南省安陽市で4月29日、「三国志」の英雄の一人として知られる曹操(そう・そう)の墓を博物館とした曹操高陵遺跡博物館が一般公開された。同陵から出土した文化財400点余りを初めて集中的に展示する。
博物館は殷都区西高穴村にあり、曹操高陵の上に建設された。収集や研究、展示、広報、教育などを一体化したテーマ型遺跡博物館となる。
曹操高陵は2008年に緊急発掘調査が行われ、翌年に曹操の墓だと確認された。2010年には「全国十大考古新発見」に選ばれ、13年には第7次全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財に相当)の指定を受けた。
中国社会科学院の劉慶柱(りゅう・けいちゅう)考古学部委員は同陵の発見について、漢魏考古学に正確な年代基準を打ち立て、漢魏王朝の陵寝制度を研究する上で貴重な実物資料をもたらしたと述べた。
13年には陵墓本体の保護・展示に向けたプロジェクトが始動した。曹操高陵管理委員会主任で同博物館館長の孔德銘(こう・とくめい)氏は「曹操高陵の周辺ではここ数年、大規模な考古学調査や事前調査、一部の発掘作業が実施され、陵園や陪葬墓、後世の守陵戸(墓守戸)と思われる建築物など重要な遺跡が見つかった」と説明した。
陵墓の本体保護・展示プロジェクトと周辺環境整備プロジェクトは既に完了している。博物館は遺跡展示エリアと博物館展示エリア、陪葬墓展示エリアからなり、遺跡展示エリアの建築総面積は1万8488平方メートルに上る。(記者/桂娟、史林静)
4月24日、曹操高陵遺跡博物館の「魏武揮鞭」塑像。(小型無人機から、安陽=新華社記者/李安)
4月27日、曹操高陵遺跡博物館の館内を見学する来場者。(安陽=新華社記者/李安)
4月27日、曹操高陵遺跡博物館の展示品。(安陽=新華社記者/李安)
4月24日、曹操高陵遺跡博物館で展示された水晶珠。(安陽=新華社記者/李安)
4月22日、曹操高陵遺跡博物館で展示された鉄製のよろい片。(安陽=新華社記者/李安)
4月22日、曹操高陵遺跡博物館で展示された陶鼎。(安陽=新華社記者/李安)
4月22日、曹操高陵遺跡博物館で展示された「魏武王常所用慰項石」銘の石枕。(安陽=新華社記者/李安)
4月22日、曹操高陵遺跡博物館で展示された金製ボタン。(安陽=新華社記者/李安)
4月22日、曹操高陵遺跡博物館で展示された玉觿(ぎょくけい、装身具)。(安陽=新華社記者/李安)
4月22日、曹操高陵遺跡博物館で展示された「魏武王常所用挌虎大刀」(左)、「魏武王常所用挌虎大戟」(中央)、「魏武王常所用挌虎短矛」の石碑。(組み合わせ写真、安陽=新華社記者/李安)
4月27日、曹操高陵遺跡博物館で展示品を見る来場者。(安陽=新華社記者/李安)