中国の金生産量、1~3月は1・9%増

中国の金生産量、1~3月は1・9%増

新華社 | 2023-04-26 13:52:39

   宝飾企業の老鳳祥が第1回中国国際消費品博覧会に出展したアクセサリー。(2021年5月10日撮影、海口=新華社記者/楊冠宇)

  【新華社北京4月26日】中国黄金協会が25日発表した2023年第1四半期(1~3月)の国内原料による金生産量は前年同期比1・57トン(1・9%)増の84・97トンで、うち金鉱石による生産量は66・51トン、非鉄製錬副産物としての生産量は18・47トンとなった。輸入原料による生産量は24・4%増の29・90トンで、国内と輸入を合わせた総生産量は6・9%増の114・87トンだった。

  新型コロナウイルス感染症の影響が薄れたことで金の生産はほぼ正常に戻り、生産能力もコロナ前の水準に回復。全国の金生産力は着実に拡大した。中国金採掘大手が1~3月に国内鉱山で生産した金の量は32・72トンで、国内全体に占める割合は49・2%となった。紫金鉱業集団、山東黄金集団などの金採掘大手が海外鉱山で生産した金の量は29・2%増の14・40トンだった。

  国内の金消費量は前年同期比12・0%増の291・58トンで、うち金宝飾品が12・3%増の189・61トン、金地金・金貨が20・5%増の83・87トン、工業用・その他が16・9%減の18・10トンだった。新型コロナの影響の減退や一連の消費促進策により消費者の消費意欲が高まり、1~3月の金消費は顕著に回復。2、3月は伸びが加速した。国家統計局が発表した3月の社会消費財小売額でも金・銀・宝飾品類の伸びが最も高かった。リスク回避需要の高まりにより、金地金・金貨の消費も大幅に増えた。工業用金の需要は金価格の上昇が続いたことで回復が鈍化した。

  上海金取引所の金商品全体の取引量は20・7%増の1万1600トンで、取引額は31・1%増の4兆8400億元(1元=約19円)。上海先物取引所の取引量は7・5%増の2万5200トン、取引額は11・2%増の9兆3500億元だった。国内の金上場投資信託(ETF)保有量は1~3月に0・82トン減少し、3月末時点で約50・60トンとなった。

  世界の中央銀行では1~3月も金の純購入が続いた。中国人民銀行は22年11月~23年3月の5カ月で計57・85トンを買い増し、3月末の金準備高は2068・38トンに達した。

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