広西弄崗国家級自然保護区でタワーカルストのくぼ地のふちから見下ろした望天樹。(3月15日撮影、崇左=新華社配信/曾継謀)
【新華社南寧4月25日】中国広西チワン族自治区林業局は、3月中旬に行った実地調査で、調査隊員が同自治区崇左市にある広西弄崗国家級自然保護区のタワーカルストのくぼ地に高さ72・4メートルの望天樹(フタバガキ科の高木)を確認したと明らかにした。同自治区で新たに確認されたうち最も高い樹木であり、かつ国内のカルストで確認された樹木の中でも最も高い。
調査の結果、胸高直径132・4センチ、樹冠幅31×25メートル、幹材積23・3立方メートルだった。調査隊は、望天樹の成長パターンに関する既存の研究結果を参考に、樹齢は約150年で壮年期を迎えていると推定した。
望天樹は擎天樹とも呼ばれ、中国の国家1級重点保護野生植物に指定されており、雲南省の南部と南東部、広西チワン族自治区の南西部だけに分布する。国内で最も樹高が高い広葉樹で、成木は通常50メートルを超える。(記者/呉思思)pagebreak
広西弄崗国家級自然保護区でタワーカルストのくぼ地のふちから見下ろした望天樹。(3月15日撮影、崇左=新華社配信/曾継謀)pagebreak
広西弄崗国家級自然保護区で調査のために岩壁を登る合同調査隊の王斌(おう・ひん)さん。(3月15日撮影、崇左=新華社配信/徐健)pagebreak
広西弄崗国家級自然保護区で望天樹の胸高直径を測定する合同調査隊の黄賢銘(こう・けんめい)さん。(3月15日撮影、崇左=新華社配信/徐健)pagebreak
広西弄崗国家級自然保護区の密林の中を歩く合同調査隊のメンバー。(3月16日撮影、崇左=新華社配信/徐健)