【新華社パリ4月21日】世界経済が不確かさを増す中、中国経済の急回復が各国企業に発展のチャンスをもたらしている。欧州でも各分野で各国が中国との交流を再開している。フランス企業の多くが中国市場への楽観を崩さず、中国との協力のさらなる強化に期待している。
化粧品大手ロレアルの北アジア地域総裁で中国最高経営責任者(CEO)を務めるファブリス・メガバーン氏は、中国市場の需要が大いに盛り返す中、4~6月の化粧品市場では消費がますます活発さを取り戻すと楽観している。中国ではさまざまな都市に進出し、2030年までに1億人の新規消費者の獲得を図る。
ロレアルは中国でリサーチ&イノベーションセンター1カ所と工場2カ所を構える。昨年には初の投資会社を設立するとも発表した。より多くの中国の協力パートナーと連携し、成長性の期待できるイノベーション企業を見つける狙い。「われわれはイノベーションがけん引し、質の高い発展が進む新しい時代に入っており、これは中国が進む経済発展の道と合致している」とメガバーン氏は語る。
中国経済の旺盛な回復はフランスの食品業界にも利益を及ぼしている。食品大手ダノンの北アジア・オセアニア社長、ブルーノ・シェボー氏は「(中国の)都市の活力や経済の活力が戻っていることを実感している」と話す。中国はダノンの事業展開にとって重要な戦略的意義を持っているとし、ダノンは中国がもたらすチャンスをつかみ、引き続き中国市場開拓を続けると期待を語った。
中国国家知識産権(知的財産権)局によると、中国と欧州は地理的表示(GI)で協力を強化、すでに200件以上のGIの相互認証・保護を実現している。中国が受理した欧州連合(EU)からのGI保護出願はワインやスピリッツなど5種類をカバーしている。仏ワイン業界団体CNIVのベルナール・ファルジュ会長は、中国市場は潜在力が大きいとし、仏ワイン業界として双方の協力のさらなる深化に期待していると述べた。中仏とも「食は精を厭(いと)わず」の美食文化があり、両国民とも生活の質を追求する面で一致していると語った。
中国が質の高い発展を推進する中、グリーン(環境配慮型)発展やイノベーションは両国協力の新たな成長分野になっている。自動車部品メーカーのプラスチックオムニウムは今年1月、中国電力インフラ大手の申能集団と上海で合弁会社を設立し、中国の商用車市場向けに高圧水素貯蔵システムを提供するとの了解覚書に署名した。ローラン・ファーブルCEOは「中国は絶対に逃せない市場だ。巨大な生産能力とイノベーション能力があり、われわれの今後の発展にとって鍵になる市場だ」と強調した。