11日、新華社の独占取材を受ける国際通貨基金(IMF)調査局世界経済研究課のダニエル・リー課長。(ワシントン=新華社記者/張墨成)
【新華社ワシントン4月19日】国際通貨基金(IMF)調査局世界経済研究課のダニエル・リー課長はこのほど、アジアは今年の世界経済の注目点であり、特に中国経済は逆風の中で成長し、多くの国に力をもたらすとの見通しを示した。
IMFは今月11日に発表した最新の世界経済見通しで、2023年の世界の経済成長率予想を2・8%に下方修正したが、中国の経済成長率を5・2%と予測した。これは今年の世界経済成長に対する中国の寄与が3分の1に達することを意味するとリー氏は指摘した。
リー氏はまた、中国における新型コロナウイルス対策の最適化と調整、移動など流動性指標の正常化に伴い、観光業や小売業が力強い回復の勢いを見せ、サービスや飲食、交通など多くの分野で成長エネルギーが放出される可能性があると分析。これは中国以外の国にとっても朗報で、多くの中国人観光客が訪れるようになり、石油やコモディティー(商品)の輸出国も利益を得るだろうと述べた。