【新華社北京4月13日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は12日の定例記者会見で、記者から「最近、米軍の機密文書と疑われるものが多くのソーシャルメディア(SNS)に掲載されたと米メディアが報じている。これらの流出した文書は、米国政府がロシアとウクライナの紛争に深く関与しているだけでなく、同盟国をきめ細かく監視・盗聴し続けていることを示しており、しかも米国の同盟国に対する監視行為が暴露されたのはこれが初めてではない。この点について、元米中央情報局(CIA)分析官のレイモンド・マクガバン氏は最近のインタビューで、米国のいわゆる同盟国は、実際には米国の従属国にすぎないと評した。これについてコメントは」との質問を受け、次のように述べた。
多くのメディアが、これらの米軍文書の流出はウクライナ危機への米国の深い関与を明確に示し、また米国が長年、その技術的優位性を利用して同盟国を含む世界各国に対して無差別の機密窃取や監視、通信傍受を行ってきたことを改めて明らかにしたと指摘している。中国はこれに留意している。米国はこの件について国際社会に説明すべきだ。
米国の外交官トップはこのほど、いわゆる「民主主義サミット」で、米国は同盟国と共に、技術の発展が民主主義の価値観や利益に合致するよう確実に保証すると表明した。しかし、米国が公言する民主主義の価値観が、米国が自国の利益を追求するための隠れみのや手段にすぎないことは、事実が明確に示している。