23年の中国経済成長率5%以上 世銀総裁が見通し上方修正

23年の中国経済成長率5%以上 世銀総裁が見通し上方修正

新華社 | 2023-04-12 08:57:37

   【新華社ワシントン4月12日】世界銀行のマルパス総裁は10日、国際通貨基金(IMF)と開いた2023年春季会合の電話記者会見で、2023年の世界経済は全体的に低迷しているが中国は例外だとし、中国の国内総生産(GDP)成長率は5%を超えるとの見通しを示した。

   中国が新型コロナウイルス対策を調整したことが、中国さらには世界の経済成長見通しを改善する助けになるとも表明。中国は民間投資に力があり、金融政策にカウンターシクリカル(逆周期)の調節余地があるほか、政府もサービス業、特に医療・ヘルスケア業や観光業の成長を奨励していると指摘した。

   世銀は3月末に発表した東アジア・太平洋地域経済報告書で、23年の中国経済成長率予想を1月の予想値4・3%を大きく上回る5・1%に引き上げた。

   マルパス氏は中国以外の発展途上国の23年の経済成長率について、22年の4・1%から3・1%前後に鈍化し、多くの国が今後数年にわたり低成長にとどまると予測。財政圧力と財務問題が悪化するとの見方を示した。

   世界の経済成長率については、22年の3・1%から2・0%に減速するとの世銀の予測を紹介。米国は2・1%から1・2%に低下するとした。

   下半期の世界経済については、原油価格上昇や欧米の銀行の混乱、インフレなどが、引き続き成長の下押し圧力になるとの見方を示した。

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