中国でスマホ新機種の発売相次ぐ 販売好調

中国でスマホ新機種の発売相次ぐ 販売好調

新華社 | 2023-04-03 15:50:13

   【新華社深圳4月3日】中国では3月、新型スマホの発表が相次ぎ、携帯電話の消費が活気を取り戻している。22年の携帯電話市場は中国・世界ともに低迷。市場調査会社カナリスの統計によると、22年の世界出荷台数は12億台に満たず、前年比12・0%減少した。中国市場の出荷台数は13・2%減の2億8600万台だった。だが中国市場の販売台数は今年に入って増加の一途をたどり、1月は前月比40%以上増加した。

   6日には「栄耀(HONOR)」を手掛ける栄耀終端が新型機を発表、広東省深圳市などの販売店では長蛇の列ができ、一部の店舗では品切れが続出した。21日には「OPPO(オッポ)」を手掛ける広東欧珀移動通信が、撮影機能が大きく向上した2023年の旗艦モデルを披露。23日には華為技術(ファーウェイ)が上海で、折り畳み式を含む複数の新型機を発表し、市場で熱烈な反響を呼んでいる。

   栄耀終端の趙明(ちょう・めい)最高経営責任者(CEO)は、今年に入って各メーカーが積極的に事業を見直しているとし、同社は今年の市場に慎重ながら楽観的な見通しを持っており、「全体として見れば希望にあふれている」と語った。

   広東欧珀移動通信の劉作虎(りゅう・さくこ)最高プロダクト責任者(CPO)は、中国市場の今年の出荷台数は前年比横ばいとなる見込みで、「国内市場の規模と成長の余地は依然として大きく、われわれは市場に自信を持っている」と述べた。

   携帯電話メーカーの自信が高まっているのは、市場の活気が回復しているからであると同時に、各社の新製品の開発が進んでいるからでもある。広東欧珀移動通信はカメラを新機能開発の重点とし、千人を超える研究開発チームを立ち上げ、毎年10億元(1元=約19円)以上の研究開発費を投入している。栄耀終端は電池のイノベーションが売りで、新型機の電池容量は5千ミリアンペア時(mAh)を超え、持続時間が大きく伸びている。ファーウェイの新型機も飛躍的な技術進歩を遂げ地上の電波が届かない環境でも中国の衛星測位システム「北斗」を通じてメッセージの送受信ができるようになった。

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