中国外交部、ホンジュラスの国交樹立の決定を「高く称賛」

中国外交部、ホンジュラスの国交樹立の決定を「高く称賛」

新華社 | 2023-03-29 07:56:09

   【新華社北京3月29日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は27日の定例記者会見で、ホンジュラスが中国との国交樹立を決定したことは「一つの中国」原則を基礎とした政治決断で、いかなる前提条件も設けておらず、中国はこれを高く称賛すると述べた。

   台湾地区の指導者がビデオ声明で、台湾は中国大陸と「無意味な金銭外交」の競争をすることはないと述べたことに関し、中国はホンジュラスに開発協力援助を行う用意があるかとの質問については、次のように答えた。

   国交樹立は取引のカードではない。ここ数年、パナマやドミニカ、エルサルバドル、ニカラグアなどが相次いで、いかなる前提条件も付けずに中国と国交を樹立または回復した。ホンジュラスも同様だ。

   ホンジュラスとの国交樹立後、中国は「一つの中国」原則を基礎とし、相互尊重、平等互恵、共同発展の精神に基づいて、ホンジュラスの人々に幸福をもたらすため、各分野での互恵協力を積極的に推進し、ホンジュラスの経済・社会の発展を後押ししていく。

   台湾当局は「金銭外交」というやり口に慣れたベテランだ。われわれは台湾当局に「台湾独立」は行き止まりで「金銭外交」に活路はなく、歴史の流れに逆らういかなる企みも失敗に終わる運命にあると警告する。

   毛氏はまた、台湾地区にいるホンジュラス人留学生について、中国は非常に気に掛けており、大陸への転学を希望するなら全員を受け入れ、留学生らの温かい新たな家になりたいと思っていると表明。「中国はホンジュラスとの国交樹立を新たな出発点として、両国の人的・文化・教育分野での交流・協力を拡大し、民心の疎通を促進していきたい」と述べた。

   米国在台湾協会が、台湾との「断交」はホンジュラスの主権に基づく決定だが、大陸が外交的承認と引き換えにした約束は結局果たされないことが多いとし、全ての国に台湾との接触を拡大して、引き続き民主、良政、透明、法治の側に立つよう強く推奨したことについては、毛氏は中国の古詩を引用して「两岸猿声啼不住,軽舟已過万重山(両岸のサルの鳴く声がやまないうちに、小舟は幾万にも重なった山々を通り過ぎた)」と答えた。

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