「中国は世界経済の重要な駆動力」　米コーニング幹部

   【新華社合肥３月２８日】米特殊ガラス大手コーニングの劉之菲（りゅう・しひ）大中華圏マネジャーはこのほど、新華社のインタビューに応じた。劉氏は中国の経済発展について、見通しは明るく、世界経済を成長させる重要な駆動力になると指摘。コーニングは中国経済の成長と中国事業の発展に自信を持っていると語った。

   材料科学分野で世界をリードする同社は１９８０年に中国で最初の販売事務所を開設。現在では中国１７都市に２１の生産拠点、一つの研究開発センターと一つの技術センターを展開し、従業員数は６千人を超える。同氏によると、この４０年余りで同社は中国市場の急速な発展に立ち合い、中国経済の強じん性や巨大な活力を身をもって体験してきた。同社もこの過程で成長し、中国ですでに整った販売・製造の体系と能力を構築している。

   中国は同社の重要な戦略的市場でもあり、同社は中国産業チェーンの川上・川下に整った布石を行っている。中国市場は同社にとって、傘下の五大事業と新興事業をそろって展開する米国本土以外で唯一の市場となっている。

   同社の中国事業はここ数年、大きな成長性を示し、排出抑制製品、薬品用ガラス管、ディスプレーガラス、自動車用ガラスなどの分野で投資を拡大している。２０年に安徽省蚌埠市に設立した薬品用ガラス管工場は、同社が同年行った世界最大の投資プロジェクトとなった。今年１月には薬物スマート合成プロジェクトを江蘇省蘇州市の呉中生物医薬産業パークに立ち上げた。

   同氏によると、中国では近年、ビジネス環境の改善が続き、中国事業の迅速な発展を支えた。中国が推進する制度型開放は、中国市場を深く耕す外資系企業にとって非常に魅力的で、中国の経済発展に対する外資の信頼感を今後も高める要素となる。

   同氏は今後の発展について、同社は中国経済成長の長期的傾向に着眼し、イノベーションの面での優位性を発揮、中国の顧客により良いサービスを提供すると同時に、中国の各業種のリーディングカンパニーとの長期的な戦略提携を深め、中国市場のチャンスをともに享受していくと述べた。（記者／陳尚営、汪海月、趙金正）