【新華社マドリード2月26日】国連世界観光機関(UNWTO)はこのほど、中国の海外旅行の再開が世界の観光業の回復にプラスの影響を与えていると発表した。
UNTWOのズラブ・ポロリカシュビリ事務局長は23日、代表団を率いて中国の浙江省杭州市を訪れた。中国が新型コロナウイルス感染症予防・抑制政策を最適化・調整して以降、国連機関の幹部が訪中するのは初めて。同氏は世界の観光業をけん引する人物でもある。
UNTWOによると、新型コロナ流行前、中国は世界最大の観光客送り出し国だった。2019年の中国人海外旅行者数は延べ1億6600万人、観光消費額は2700億ドル(1ドル=約136円)で、旅行先の多くが発展途上国だった。
UNWTOは、中国国内の観光業の回復が他の経済セクターに連動効果をもたらし、中国だけでなく世界経済により大きな活力をもたらすと指摘した。中国文化・観光部のまとめによると、19年の国内観光客数は延べ60億1千万人で、観光業が雇用と経済成長の重要な駆動力となった。