「米企業は中国市場開拓の継続を熱望」米中ビジネス評議会会長

「米企業は中国市場開拓の継続を熱望」米中ビジネス評議会会長

新華社 | 2023-02-15 13:17:47

   【新華社ワシントン2月15日】米中ビジネス評議会(USCBC)のクレイグ・アレン会長は新華社の単独インタビューに応じ、米企業が中国市場開拓の継続を熱望していると述べ、両国経済は「デカップリング」してはならず、協力を強化してこそ両国国民のためになると強調した。

   アレン氏は、中国政府が進めるビジネス環境改善の取り組みに感謝していると表明。消費財や食品・農業、エネルギー、旅行、金融サービス、製造業、化学工業などの分野で、多くの米企業が中国事業のさらなる展開に大きな期待を寄せており、特に化学工業は成長性が高く、中国市場の開拓を続ける強い原動力があり、企業は中国市場に対する強い自信をもっていると述べた。

   アレン氏はまた、両国間の意思疎通と交流の増加を望んでいると強調。世界が複数の危機にさらされる中、世界一の先進国と世界一の発展途上国である両国が、意思疎通と連携を強化し、自国の経済成長を促すことで、世界の経済成長圧力を緩和する必要があるとの考えを示した。さらに、中国が新型コロナウイルス感染症対策を見直したことを受け、両国間の正常な人的交流の回復が急務となっていると指摘。米国内で騒がれている米中の「デカップリング論」を一蹴し、「カップリング」こそ両国国民に実益をもたらす良策だと主張し、「全面的なデカップリングは両国経済に高い代償を負わせることになり、決して賢明な策ではない」と訴えた。

   米政府による国家安全保障概念の拡大やハイテク産業を対象とした大規模な補助金支給などについてアレン氏は、莫大な資金の浪費をもたらしており望ましくないと指摘。より広範な科学技術分野の人材や資本の自由な移動を認めるべきだとし、「リスク回避」と称してテクノロジー分野のサプライチェーンを遮断することは両国の経済を損ねるとの見方を示した。

   貿易面については、両国間の貿易・投資の強化こそ、広範で包摂的な繁栄と質の高い成長を実現する正しい道だと述べ、「米中両国の経済が繁栄し発展しているのは、どちらも開かれた国であるからだ」と強調。両国がともに経済成長促進という共通任務に直面しており、貿易や投資の往来を緊密にすることが、この目標を実現する最善の方法だと説明した。

   アレン氏はさらに、貿易・投資分野の問題を建設的な方法で解決することが、両国経済のさらなる成長促進につながると強調。両国は引き続き自国経済の持続的成長を推進し、世界の平和を守り、共同繁栄を促進すべきだとし、経済環境の安定確保が自国民と国際社会に対する両国共通の責任だと述べた。

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