ギリシャ・アテネ空港、直行便による中国人観光客の増加に期待

  【新華社アテネ１月１４日】ギリシャ・アテネ国際空港は１０日、中国国際航空アテネ営業部と共に、上海－アテネ路線開設式典と記者会見を行った。同空港の広報・マーケティング部門ディレクター、イオアンナ・パパドプロウ氏はあいさつで「北京からの直行便が就航した２０１７年９月以降の２年間で、アテネ国際空港を訪れた中国人旅客数は倍増した」と振り返り、今回の直行便就航でより多くの中国人観光客が訪れることへの期待を示した。また、同空港が引き続き中国・ギリシャ間の協力深化に取り組み、中国からの直行便運航に尽力する考えを示した。

　中国の肖軍正（しょう・ぐんせい）駐ギリシャ大使は、両国が世界観光業の主な参加者で、共に比較優位性を持っており、協力の潜在力が大きいと指摘。両国の協力深化が観光業の発展をさらに促すだけでなく、投資や金融、貿易、サービス業など他分野における両国間の協力促進にもつながり、両国の国民に幸福をもたらすと述べた。

　中国国際航空アテネ営業部の范何雲（はん・かうん）総経理によると、同社はアテネと北京、上海を結ぶ２路線で直行便を運航。今後も引き続き、両国の文化・観光における交流・協力の新たな局面を切り開いていく。

　中国国際航空は２２年１２月２２日、上海－アテネ路線の直行便を就航した。北京－アテネ路線の直行便は新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、数カ月間運航停止となっていたが、２２年７月に再開した。