「中国ネパール越境鉄道」の実地調査開始、中国の専門家がカトマンズ到着

　２７日、ネパールのカトマンズ空港で、中国の専門家チームを出迎えるネパール鉄道省のアマン・チトラカール報道官（右から２人目）。（カトマンズ＝新華社配信）

　【新華社カトマンズ１２月２９日】中国がネパールを支援する「中国ネパール越境鉄道」技術援助専門家チームが２７日、ネパールの首都カトマンズに到着した。ネパール鉄道省の幹部は、これにより同鉄道（ネパール区間）プロジェクトの実行可能性調査（フィージビリティー・スタディー）は新たな一歩を踏み出したとの認識を示した。

  ２７日、ネパール・カトマンズ空港に到着した中国の専門家チーム。（カトマンズ＝新華社配信）

　今回の調査プロジェクトを担当する中国鉄道建設大手、中国鉄建傘下の中鉄第一勘案設計院集団のプロジェクト責任者、馮徳泉（ふう・とくせん）氏は、ヒマラヤ山脈を越える同鉄道について、地形や地質条件が極めて複雑なため、建設工事は世界でも屈指の難しさだと指摘。「われわれは中国の険しく複雑な山岳・高原地域における鉄道建設の先進技術と豊富な経験を十分に生かし、同鉄道の技術研究業務をしっかりと遂行していく」と決意を述べた。

　中国とネパールはこれに先立ち、西蔵（シーザン）自治区シガツェ市の吉隆口岸（通関地）からカトマンズまでの越境鉄道の実行可能性調査を推進することで合意しており、年内に中国から専門家を派遣し、実地調査を行う予定になっていた。