中国、ＷＴＯパネルの判断を称賛　米国の追加関税巡り

   【新華社北京１２月１２日】世界貿易機関（ＷＴＯ）の紛争処理小委員会（パネル）が９日に公表した報告で、中国が提訴していた米国の鉄鋼・アルミニウムに対する追加関税をＷＴＯ協定違反と裁定し、安全保障上の例外条項だとする米国の抗弁を退けたことについて、中国商務部の報道官は１０日、パネルの客観的で公正な判断を称賛するとコメントした。

   同報道官は続けて次のようにコメントした。米国が２０１８年以降に一部のＷＴＯ加盟メンバーに対し選択的に上乗せした鉄鋼・アルミニウム製品関税は、国の安全保障を名目にした一国主義と保護主義であり、ルールに基づく多角的貿易体制を著しく破壊した。

   米国の措置は多くのＷＴＯ加盟メンバーから反対されただけでなく、米国内でも広い批判を受けた。事実が証明しているように、安全保障上の例外条項は一国主義や保護主義の「避難港」ではない。

   中国は、米国がパネルの裁定とＷＴＯの規則を尊重し、協定違反の措置を早急に是正し、中国とその他の加盟メンバーと歩み寄り、多角的貿易体制を共に守っていくことを希望する。