【新華社成都12月12日】タイやラオスなどのドリアンやリュウガン、バナナなどの果物の入ったコンテナをそれぞれ25個積載したコールドチェーン貨物列車2本がラオスのビエンチャンを出発、雲南省磨憨(モーハン)鉄道口岸(通関地)の輸入果物指定監督管理施設で検査・検疫を受けた後、7日夜に四川省成都国際鉄路港駅、8日午後に重慶市団結村駅に到着した。
中国ラオス鉄道を利用した東南アジアの果物の四川と重慶への輸入は初めて。地域的な包括的経済連携(RCEP)協定加盟国から両地方への果物輸入のための直行列車の開通となり、コールドチェーンによる生鮮食品の定期的な輸出入に向け基盤を築いた。
同列車は輸入果物の品質を保障するため、ディーゼル発電機付きリーファーコンテナを採用。輸送の途中で給油し、温度の制御を確保することができる。道路と海運の複合一貫輸送や道路だけでの輸送に比べ、輸送効率を2倍以上に高め、輸入果物の輸送にかかる時間や費用を大きく減らした。
成都発着の国際貨物列車の運行管理を担う成都国際鉄路班列の李俊峰(り・しゅんほう)副総経理は「同列車の運行開始は、中国西南地域と東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国を結ぶ陸上輸送ルートを充実させ、果物貿易の拡大を促し、ラオスやタイなどの東南アジアの国との貿易協力を深める上で非常に重要な意義がある」と語った。