中国は食糧・エネルギー問題の政治化に断固反対 国連安保理で表明

中国は食糧・エネルギー問題の政治化に断固反対 国連安保理で表明

新華社 | 2022-12-08 13:37:32

  【新華社国連12月8日】中国の耿爽(こう・そう)国連常駐副代表(次席大使)は6日、ウクライナの人道問題に関する安全保障理事会の審議で、中国は食糧・エネルギー問題の政治化、道具化、武器化に断固反対すると表明し、国際社会がウクライナの人々に越冬用物資と暖房設備を提供するよう呼び掛けた。

 耿爽氏は次のように述べた。

 ▽現在、世界が直面している食糧、エネルギー危機は生産と需要の問題ではなく、サプライチェーンに問題があり、国際協力が妨害されているためだ。一方的制裁を撤回し、世界経済回復の動きを維持し、発展途上国が「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を実行する上で受けるダメージを減らすことを呼び掛ける。

 ▽ウクライナの人々は現在、戦火と厳しい寒さという二重の試練に直面し、水、電気、暖房の不足が深刻で、人道的ニーズが顕著に増加している。国際社会と人道機関はウクライナの損傷したインフラの修復を迅速に支援し、越冬用物資と暖房設備を提供し、難民や行き場を失った人など弱者の基本的生活の問題を解決しなければならない。子どもは武力衝突で最もダメージや傷を受けやすく、優先的に保護を受けられるようにすべきだ。

 ▽衝突当事国は国際人道法を厳守し、市民や民間施設に対する攻撃を避け、エネルギー、医療、教育など重要公共サービスの正常な提供を保証し、核施設や核物質の安全リスクを断固根絶しなければならない。また、戦闘捕虜の権利を尊重しなければならない。

 ▽ウクライナ問題で中国は常に平和の側、対話の側、人道の側に立っている。中国は引き続き平和を愛する全ての国と共に、交渉を通じた衝突停止と話し合いによる紛争解消を提唱し、ウクライナ危機の政治解決に役立ち、欧州の平和と安定の回復に役立つあらゆる努力を支持する。

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