タイ・ラオス産果物、中国ラオス鉄道経由で中国国内に

タイ・ラオス産果物、中国ラオス鉄道経由で中国国内に

新華社 | 2022-12-06 13:52:18

  1日、輸入バナナを検査する職員。(磨憨=新華社配信)

 【新華社昆明12月6日】タイやラオス産の果物の入ったコンテナ25個を積載した列車が3日、中国雲南省磨憨(モーハン)鉄道口岸(通関地)の輸入果物指定監督管理施設で通関を終えた。これは中国ラオス鉄道初となる輸入果物の直送列車で、果物の第1陣がここから中国各地に運ばれる。

  1日、輸入リュウガンを検査する職員。(磨憨=新華社配信)

 初の果物直送列車の通関は、輸入果物の検疫や監督などの業務を担う同施設が正式に運用を開始したことを示している。これまでモーハンから輸入された果物などは、主に道路と鉄道の複合一貫輸送で運ばれていた。同施設の運用開始により、輸入果物の通関にかかる時間が大幅に短縮される。

  同省昆明税関によると、管理施設は動植物による感染症の侵入を防ぎ、国境の生物学的安全性を確保する役割を担う。同口岸では果物に続いて、穀物やチルド水産物の指定監督管理施設も運用を開始していく。ラオスやタイなど東南アジア諸国産の良質な農産物や食品は今後、中国ラオス鉄道の通関の利便性向上や国際貨物輸送の大規模化といった強みを生かしてより安全かつ迅速に国内市場に運ばれ、さらには中国経由で海外に再輸出されるようになる。同鉄道は中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国との補完性製品輸出入の新たなルートとなる。

 統計によると、中国ラオス鉄道開通からちょうど1年を迎えた2日時点の旅客輸送量は延べ850万人、貨物輸送量は累計1120万トンに上った。(記者/荘北寧、丁怡全)

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