中国製の純電気バス、サッカーW杯カタール大会で活躍

中国製の純電気バス、サッカーW杯カタール大会で活躍

新華社 | 2022-11-24 11:41:04

  カタールの市街地を走る中国製の純電気バス。(資料写真、ドーハ=新華社配信)

  【新華社ドーハ11月24日】20日に開幕したサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、中国のバス製造大手、宇通客車の純電気バスが移動手段の主力として活躍している。今大会では宇通客車の新エネルギーバス約1500台がサービス用車両として採用された。うち純電気バスは888台。イノベーション・持続可能・低炭素を理念に掲げる今大会で、観客や国際サッカー連盟(FIFA)スタッフ、報道関係者らを会場に輸送する中心的役割を担う。

  中国河南省鄭州市にある宇通客車の工場で行われたカタール向け電気バスの出荷式典。(2021年12月17日撮影、鄭州=新華社記者/李嘉南)

  同社サービスチームの責任者としてカタール入りした甘紹営(かん・しょうえい)氏は「大きな国際スポーツ大会にこれほど多数の中国製新エネバスが採用されるのは初めて。W杯で純電気バスがメインになるのも初めてになる。中国の新エネ技術が世界に認められたと言える」と胸を張った。

  宇通客車の純電気バスの内部。(資料写真、ドーハ=新華社配信)

 カタールの高温で乾燥、風が強く砂が多いという気候条件に合わせ、同社は車載電池に液体冷却システムを搭載したり、空調に車内外の温度差を自動で検知するスマート技術を取り入れたりするなど車両にさまざまな工夫を施した。甘氏によると、カタールはガソリンが豊富で電気自動車(EV)を買う人が少ないため、大会前に電気バスを安全に運行できるよう運転手2千人余りに講習を行った。

 W杯終了後、中国製の純電気バスはカタールの公共交通機関で広く利用される予定となっている。

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