習近平主席、スペインのサンチェス首相と会談

   １５日、握手を交わす習近平氏とサンチェス氏（左）。（バリ＝新華社記者／張領）

   【新華社バリ１１月１６日】中国の習近平（しゅう・きんぺい）国家主席は１５日午後、スペインのサンチェス首相とインドネシアのバリ島で会談した。

   習近平氏は次のように指摘した。来年は中国とスペインの国交樹立５０周年に当たる。両国関係が半世紀にわたり健全かつ順調に発展してきたのは、双方が相互尊重と平等互恵という国交樹立当時の初心を守り、異なる文化と異なる制度を持つ国同士が友好的に付き合う正しい道を堅持してきたことが根本にある。中国が中国式現代化を推進し、質の高い発展を堅持することは、スペインを含む世界各国に新たな発展のチャンスをもたらす。中国はスペインと共に、両国の全面的戦略パートナーシップを新たな段階へと引き上げていきたい。

   習近平氏はまた、次のように強調した。両国の指導者層は通常の意思疎通を保ち、トップダウン設計と政治によるけん引を強化し、相互信頼を強固にしなければならない。双方は、互いの主権や安全保障、発展、尊厳など核心的利益に関わる問題で相互に理解し、支持し合うべきだ。中国・スペイン文化観光年をしっかりと準備し、両国の友好を人々の心に浸透させなければならない。実務協力にも力を入れる。より多くのスペイン企業と商品が中国市場に進出することを歓迎するとともに、スペインが中国企業に公平かつ公正、透明で差別のない市場待遇を与えることを希望する。中国はスペインと、主要２０カ国・地域（Ｇ２０）など多国間プラットフォームでの意思疎通と協力を強化し、気候変動やエネルギー・食糧安全保障などの課題に共同で対処していきたい。スペインが中国・欧州連合（ＥＵ）関係の健全で安定した発展のために前向きな役割を果たすことを希望する。pagebreak

   １５日、インドネシアのバリ島で会談する習近平氏（左手前から５人目）とサンチェス氏（右手前から５人目）。（バリ＝新華社記者／張領）