【新華社サンパウロ11月15日】ブラジルのジュース大手、ナチュラルワンのラファエル・カトーレGM(ゼネラルマネージャー)はこのほど、新華社の単独取材に応じ、中国国際輸入博覧会(輸入博)はブラジル企業、ひいてはブラジル経済にとって大きなチャンスであり、ブラジル企業は輸入博を通じて中国市場を開拓でき、ブラジルの貿易の再興や経済の回復にもつながると述べた。
同社の輸入博出展は今年が初めて。同社は製品クオリティーによって中国の消費者と販売業者の心をつかみたいと意気込む。
カトーレ氏は、中国のジュース市場は急発展を遂げており、中国消費者の非濃縮還元ジュースへの需要は旺盛で、中国市場の近年の需要増は世界的にも際立っているとし、「中国はわが社が重点的に開拓する海外市場で、企業の発展に極めて重要だ」と述べた。
また、中国の経済発展と都市消費者層の拡大に伴い、非濃縮還元ジュースや植物性ミルクなどの飲料はますます中国市場で人気となっており、企業にチャンスをもたらすと指摘した。
さらに「中国はチャンスと競争の多い市場で、多国籍企業が中国市場で安定を確保したければ、リサーチをよく行い、消費者の習慣に合う製品を売り出す必要がある」と強調した。
カトーレ氏から見れば、輸入博はブラジル企業にとって、中国市場進出の鍵であり、アジア市場開拓の起点でもある。同氏は、「アジア市場は経済が急速に発展し、市場体制も成熟しており、わが社は輸入博での経験を生かし、アジア市場をより良く開拓したい」と述べた。
同社はこれまで、主にスーパーで製品を販売してきたが、現在は中国の電子商取引(EC)企業と提携し、ECプラットフォームを通じて中国の消費者にアプローチしていく考えという。
ナチュラルワンはブラジルの有名なジュース企業で、ブラジルが強みとする非濃縮還元ジュースを主力製品に、中国やポルトガル、ペルーなど多くの国で販売網を築いている。