IEA事務局長「クリーンエネルギーの発展は世界の炭素排出増を抑える」

IEA事務局長「クリーンエネルギーの発展は世界の炭素排出増を抑える」

新華社 | 2022-11-14 15:37:55

9日、取材に応じるIEAのファティ・ビロル事務局長。(シャルムエルシェイク=新華社配信)

   【新華社シャルムエルシェイク11月14日】国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)は6~18日まで、エジプトのシャルムエルシェイクで開かれている。国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル事務局長は会期中に新華社の取材に応じ、クリーンエネルギーの発展・利用は今年の世界の二酸化炭素(CO2)排出量の増加を効果的に抑制しており、中国は再生可能エネルギーの発展分野において重要な役割を果たしていると述べた。

   ビロル氏は次のように指摘した。世界は複雑なエネルギー危機下にあり、化石燃料の使用が大幅に増加し、それがCO2排出量の激増につながることを多くの人が懸念している。とはいえ、関係のエネルギー機関による分析報告では、今年の世界のCO2排出量増加率は1%以下に抑えられる見込みになっている。太陽エネルギー、風力エネルギー、水素エネルギーなどクリーンエネルギー技術の発展・利用は、世界のCO2排出量の増加を効果的に抑制している。

   また同氏は「新エネルギー車(NEV)産業は今年、急成長している。現在、世界のNEVの約半分を中国が占めており、中国は再生可能エネルギーの発展分野において重要な役割を果たしている。クリーンエネルギー技術の利用は今後さらに広がるだろう」と述べた。

   さらに、気候変動への対応では、発展途上国により多くのクリーンエネルギー投資が行われるよう奨励すべきだと指摘。気候ファイナンスの推進はクリーンエネルギー発展を促進する重要な道筋の一つであり、先進国が気候ファイナンスに関する約束を履行することを望むと表明した。

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