パキスタン計画開発改革相「中パ経済回廊がわが国の経済・社会発展を促進」

   【新華社イスラマバード１１月９日】パキスタンのアッサン・イクバル計画開発改革相はこのほど、同国の首都イスラマバードで中国メディアの合同インタビューに応じ、「中国・パキスタン経済回廊（ＣＰＥＣ）」の建設は、パキスタンの社会・経済の発展を促進し、繁栄・進歩の道へと導いていると評価した。

   イクバル氏は、中パ経済回廊建設の第１段階では顕著な進展が見られ、エネルギー・電力プロジェクトがパキスタンの深刻な電力不足の解決に大きく貢献していると述べた。また、世界一流レベルの道路の建設にも寄与し、同国の東部、南部、北部の各地域を効率的かつ高速で結ぶ道路網が出来上がり、相互接続を促進、観光業の発展にも新たなチャンスを作り出したと指摘した。

   同国南西部に位置するグワダル港は、中パ経済回廊建設の中で大きな発展を遂げた。同氏は、グワダル港の自由貿易エリアや海水淡水化プラント、中国が建設を支援した職業技術学校、中パ友好病院、ファキール小学校など完成済みあるいは建設中のプロジェクトや、中国が寄贈した太陽光発電システム設備は、いずれも地元の社会・経済の発展を促進していると強調した。

   イクバル氏はまた、中パ経済回廊が質の高い発展の新たな段階に入ったとし、工業、農業、現代化、情報技術分野のプロジェクト開発を強化していく方針を示した。経済回廊プロジェクトのもとで着工した特別経済区は、パキスタンの人々により多くの雇用機会を創出し、同国の産業化レベルを高め、輸出の増加も促していると評価した。さらに、パキスタンはより多くの中国企業が同国に投資し、事業を展開するよう期待しており、中国企業の投資促進を目的とした特別なインセンティブ制度を提供する計画を明らかにした。