10月31日、ナイジェリア・ラゴスにある中国企業が建設を請け負ったレッキ深水港。(ラゴス=新華社記者/郭駿)
【新華社ラゴス11月8日】ナイジェリアの最大都市ラゴスで10月31日、中国のインフラ建設大手、中国交通建設傘下の中国港湾工程が建設を請け負ったレッキ深水港プロジェクトの竣工式が行われた。中国の崔建春(さい・けんしゅん)駐ナイジェリア大使やラゴス州のババジデ・サンウォオル知事など両国の代表が出席した。
崔氏はレッキ港プロジェクトについて、ナイジェリア経済発展のニーズを十分に満たすものだとし、港湾で地域の発展をけん引するという中国の経験がアフリカで生かされるとの見通しを示した。また、レッキ港は中国とフランス、ナイジェリアの3カ国が協力する商業プロジェクトであり、今後アフリカで「一帯一路」協力を一段と推進する上で重要な意義を持つと強調した。
サンウォオル氏はあいさつの中で、同国のインフラ建設に対する中国政府からの一貫した支援に感謝の意を表するとともに、プロジェクトを効率的かつ期限通りに完了した中国港湾工程を称賛した。また、レッキ港によってラゴスはアフリカ中西部の海運・物流の中心地となり、向こう数年でナイジェリアに20万人近くの直接・間接雇用が創出され、同国の経済発展の潜在力が効果的に引き出されて国の収入が増えるとの見通しを示した。
レッキ港は中国とナイジェリアが協力して建設したラゴス・レッキ自由貿易区内に位置する。同国初の現代的深水港で、2020年6月に着工し、設計ベースの取扱能力は年間120万TEU(20フィートコンテナ換算)となっている。
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10月31日、ナイジェリア・ラゴスで行われた竣工式であいさつするババジデ・サンウォオル知事。(ラゴス=新華社記者/郭駿)