中国香港特区、国際金融センターの地位固める 国際金融リーダー投資サミット

中国香港特区、国際金融センターの地位固める 国際金融リーダー投資サミット

新華社 | 2022-11-05 11:22:55

   【新華社香港11月5日】中国香港特別行政区金融管理局が主催する国際金融リーダー投資サミットが2、3両日、「市場の不確実性をコントロールする」をテーマに香港で開催された。世界の約120の金融機関から200人以上が集まり、金利上昇やスタグフレーションリスクによる不確実性、科学技術、持続可能な発展など、世界の金融業界が直面する課題とチャンスについて話し合った。

   香港特区の李家超(ジョン・リー)行政長官はあいさつで、香港が内地とシームレスにつながっており、内地と世界各地を結ぶ重要な場になっていると指摘。世界経済の重心が東に移るにつれ、内地と特区内で急成長する数多くの経済主体が世界経済成長の主要な原動力とビジネスチャンスの源になるとの見通しを示した。さらに、香港が有利な条件を備えており、人材やインフラ、技術の蓄積があるため、内地の企業と資金の海外進出を後押しし、国際企業と資金を取り込むことができると述べた。

   2020年、香港金融サービス業の経済貢献額は760億ドル(1ドル=約147円)で、域内総生産の23・4%を占めた。21年は香港取引所の売買高が5兆2千億ドルに上り、保険業界の資産運用額が4兆5千億ドルを超え、アジアトップ、世界2位となった。香港はこの13年間、新規株式公開(IPO)調達額で7回世界トップとなり、6年連続で世界最大規模のアジア国際債券発行センターになっている。李氏は、これらの数字が金融サービスにおける香港の大きな優位性を示していると述べた。

   「内地政策」のテーマでは、香港が国際金融センターとして、また内地との関係緊密化の重要性が議論された。

   中国人民銀行(中央銀行)の易綱(えき・こう)総裁はオンラインで出席し、香港金融管理局の余偉文(エディー・ユー)総裁との事前収録インタビューで、香港が今後も重要な国際金融センター、内地と国際市場をつなぐ重要な懸け橋になると指摘。ここ数年、香港の経済・金融システムは粘り強さを見せていると評価し、香港と内地が、金融市場の連携、「一帯一路」投融資、フィンテック、グリーンファイナンスなどの分野で大きな協力の潜在力を秘めているとの見方を示した。

   中国証券監督管理委員会の方星海(ほう・せいかい)副主席は事前収録インタビューで、香港は中国や全世界にとって非常に重要な金融センターで、中国の質の高い経済発展には質の高い投資市場が必要で、香港は中国の経済成長で重要な役割を果たしていると語った。

   香港特区の陳茂波(ポール・チャン)財政司長は、香港が資金調達や人民元の国際化、資産管理など多くの面で優れた成績を収めており、グリーンファイナンスやフィンテックの面で発展していくと説明。「香港は国際金融センターと粤港澳大湾区(広東省・香港・マカオビッグベイエリア)の一部分として、複数のトップクラスの国際金融機関が金融サービスを提供しており、多くの金融専門人材や国際的に認められた監督管理制度もある。特区政府の積極的な推進と相まって、香港のフィンテックの発展がさらに強化される」と述べた。

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