中国の電気自動車、パリモーターショーに登場

中国の電気自動車、パリモーターショーに登場

新華社 | 2022-10-20 13:07:46

   18日、中国EV大手、比亜迪(BYD)のブースを見る来場者。(パリ=新華社記者/高静)

   【新華社パリ10月20日】フランス・パリで23日まで開催されている今年のパリモーターショーでは、新エネルギー車(NEV)が絶対的な主役となり、中でも中国の電気自動車(EV)が特に注目を集めている。

   中国EVメーカーの比亜迪(BYD)はセダン「漢」、多目的スポーツ車(SUV)の「唐」と「元PLUS」を出展。グローバル戦略的協力パートナーの英石油大手シェルと共同で、欧州のシェル充電器30万基の使用権をBYD車の所有者に開放し、より良質な充電体験を提供すると発表した。BYD国際協力事業部と欧州自動車販売事業部の総経理を兼任する舒酉星(じょ・ゆうせい)氏は「BYDが現地の協力パートナーとともに、欧州の消費者に良質な新エネ製品とサービスを提供したい」と述べた。pagebreak

   18日、東風汽車集団傘下のNEVブランド「賽力斯(SERES)」のブースを見る来場者。(パリ=新華社記者/高静)

   長城汽車は高級SUVブランド「WEY」のプラグインハイブリッドカー(PHEV)「摩卡(Coffee 01)」と「拿鉄(Coffee 02)」を出展。「摩卡(Coffee 01)」の欧州販売価格は現地の高級車並みの1台約39万元(1元=約21円)からとした。同社欧州エリア総裁の孟祥軍(もう・しょうぐん)氏は「欧州は長城汽車の最も重要な海外市場の一つだ。2025年までに50モデル以上の新エネ車を発売し、再生可能エネルギーの使用を全力でサポートする」と述べた。pagebreak

   18日、中国自動車大手、長城汽車傘下の高級スポーツタイプ多目的車(SUV)ブランド「WEY」のプラグインハイブリッドカー(PHEV)「拿鉄(Coffee 02)」を見る来場者。(パリ=新華社記者/高静)

   SUVのEV「賽力斯(SERES)3」「SF5」の2モデルを出展した賽力斯集団(旧:重慶小康工業集団)は年末までにフランスで販売店70店を展開し、2023年に1500台の販売を見込むと発表した。

   華々しく登場した中国のEVはフランスメディアの注目も受けている。「レゼコー」紙の記事は、中国のEVメーカーの大多数が数年にわたる量産経験を蓄積し、巨大な国内市場で強大なサプライチェーンを築き上げていると指摘。欧州でも中国車が衝突試験で素晴らしい結果を得ており、著名デザイナーが設計し、最新技術を採用した中国のEVは高い価格競争力で細分化市場に参入していると述べた。pagebreak

   18日、中国EV大手、比亜迪(BYD)のセダン「漢」のエンブレム。(パリ=新華社記者/高静)

   「ル・モンド」紙は、数十年にわたり形成されてきた世界自動車ブランドの階級が揺らぎ、中国メーカーは公認された技術を得てパリモーターショーに登場し、欧州市場参入の知名度を勝ち取ったと解説。欧州市場で足場を固めるため、中国のメーカーが自社強化、ブランドイメージ構築、国際影響力を備える製品の発売を進めていると指摘した。

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