中国企業、ヨルダンの砂漠でクリーンエネルギー開発

中国企業、ヨルダンの砂漠でクリーンエネルギー開発

新華社 | 2022-10-20 09:01:45

   三峡国際能源投資集団が管理運営するヨルダンのショーバック風力発電所。(9月19日撮影、アンマン=新華社記者/冀沢)

   【新華社アンマン10月20日】中国企業がヨルダンでクリーンエネルギー開発を後押ししている。中国電力大手、中国長江三峡集団傘下の三峡国際能源投資集団は、ヨルダン南部の砂漠にあるショーバック風力発電所を管理運営している。同社の江崧瑋(こう・すうい)技師によると、風力発電所は2021年に稼働し、年間約1億5千万キロワット時のクリーンエネルギーをヨルダンに供給する能力を備えている。

   ヨルダンは鉱物資源が比較的乏しく、エネルギーは長期にわたり輸入に依存してきた。ここ数年、クリーンエネルギー開発を強く提唱しており、同国エネルギー・鉱物資源省は、エネルギー生産全体におけるクリーンエネルギーの割合を22年7月時点の約29%から30年には50%まで高めることを目指している。pagebreak

   ヨルダンのショーバック風力発電所で話し合う三峡国際能源投資集団ヨルダン新エネルギー・プロジェクトの江崧瑋技師(右)と同発電所の現場保守技師のネザール・アルホシャマン氏。(9月19日撮影、アンマン=新華社記者/冀沢)

   同集団ヨルダン新エネルギープロジェクトのトップを務めるモハマド・アブ・アティー氏は、ヨルダンで太陽光発電・風力発電プロジェクトに投資し、建設を請け負う中国企業が増えており、これはヨルダンのグリーン(環境配慮型)発展ビジョンの実現にとって有益だと表明。同集団は風力発電プロジェクト2件と太陽光発電プロジェクト1件を展開しており、総設備容量156メガワットで、年間4億4千万キロワット時のグリーン電力を供給できると述べ、二酸化炭素(CO2)排出削減や水の節約にも役立ち、契約期間だけで約773万トンのCO2排出を削減し、1350万立方メートルの水資源が節約できると予測した。

   ヨルダン南部の砂漠には豊かな太陽光資源もある。21年、中国電力建設集団子会社の山東電力建設第三工程が請け負った24メガワットの太陽光発電プロジェクトが着工。中国企業が同国で請け負う初の太陽光発電所となった。中国側責任者の鄭洪志(てい・こうし)氏はプロジェクトについて、中国の太陽光発電設備と技術を採用し、現地で大量の雇用機会を創出していると述べた。pagebreak

   ヨルダンのショーバック風力発電所。(9月19日撮影、アンマン=新華社記者/冀沢)

   ショーバック風力発電所の現場担当者であるマフムド・アルハマイディ氏は「中国企業が参加するクリーンエネルギープロジェクトは地元の人々に確かなメリットをもたらしている」と述べ、同発電所だけで約3万世帯の電力需要を満たすことができ、100人余りの雇用を創出していると語った。

   同発電所の現場保守技師、ネザール・アルホシャマン氏は「中国の同僚らとプロジェクトの技術経験を話し合うことで、私の技術レベルが大きく向上した。プロジェクトは順調に進んでおり、中国企業の参加でわれわれのグリーン発展の夢が現実になりつつある」と述べた。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@126.com までご

連絡ください。