人類運命共同体構築の理念は先見性に富む　クロアチアのヨシポビッチ元大統領

  新華社の独占インタビューに応じるクロアチアのイボ・ヨシポビッチ元大統領。（資料写真）

  【新華社ザグレブ１０月１５日】クロアチアのイボ・ヨシポビッチ元大統領はこのほど、同国の首都ザグレブで新華社の単独インタビューに応じ、習近平（しゅう・きんぺい）主席が提起した人類運命共同体の構築という理念は非常に先見性に富んでおり、「世界的に紛争が絶えない現在、これは世界の平和に関わる概念でもある」と述べた。

　ヨシポビッチ氏は、クロアチアのような小さな国でも、人類運命共同体の構築に重要な貢献をすることができるとし、同国の外交政策は常に世界平和と国際協力の促進を提唱しており、人類運命共同体を構築するという理念は、同国の政府と国民の強い支持を得ることができるとの考えを示した。

　また、多国間主義を揺るぎなく実践するという中国の決意を高く評価し、国際法と多国間主義は世界各国、特に小国の安全を保障するものであり、小国が他の国と対等に付き合うための方法であって、多国間主義の実践は、一貫して同国対外政策の指針になっていると説明した。

　もっと良質な生活へのクロアチア国民の願いという点について、ヨシポビッチ氏は中国企業によって建設された同国のペリェシャツ大橋を取り上げた。同大橋は道路斜張橋で、クロアチア南部に位置するアドリア海のマリストン湾を横断し、同国本土とペリェシャツ半島を結んでいる。同氏は、海を越えて国土の南北を結ぶ橋を架けるという同国政府と国民の長年の願いが実現したことは、「国民にとって大きな意味を持つ」と指摘した。

　さらに、「中国の『一帯一路』構想は、今日の世界における重要な経済協力構想であり、ペリェシャツ大橋は、『一帯一路』の枠組みの下でのクロアチアと中国の協力のモデルであり、 両国が関係を強化し、互恵・ウィンウィンを実現するための契機でもある」と述べた。

　同氏は、中国の発展は世界のほかの国々にとって非常に重要だとし、「中国の安定した政策と着実な経済成長は、中国が今日の世界の発展において重要かつ積極的な役割を引き続き果たしていることを証明している」と強調した。（記者／李学軍）