7月27日、ジャカルタで新華社の単独インタビューに応じるスゲン氏。(ジャカルタ=新華社記者/徐欽)
【新華社ジャカルタ10月4日】元駐中国インドネシア大使で、インドネシア・中国経済社会文化協力協会の副会長を務めるスゲン・ラハルジョ氏はこのほど、新華社の単独インタビューに応じ、中国共産党は中国を率いて経済発展と現代国家の建設で大きな成果を上げたと評価した。また、インドネシアと中国は手を携えて課題に取り組むことができるとして、両国の協力がもたらす実り多い未来に期待を示した。
スゲン氏は、中国の経済と社会の発展を計画する上で、中国共産党は指導的な役割を果たし、各方面を統括して計画・調整し、力を集めており、これが中国の現代的社会主義国家建設の鍵になっていると分析。また、中国の経済・社会は急速に発展しており、グローバル化の時代における中国の進歩に深い感銘を受けたと述べ、インドネシアの若い世代が中国の発展の経験から学び、自国を工業国に成長させてほしいとの希望を示した。
中国の「一帯一路」共同建設構想とインドネシアの「グローバルな海洋軸(Global Maritime Axis)」構想についても、相互に支持して相乗効果を生み出し、双方に利益をもたらすとし、ジャカルタ-バンドン高速鉄道や「地域総合経済回廊」など、両国間の主要な協力プロジェクトは着実に進んでいることも高く評価した。
さらに、インドネシアは東南アジア最大の経済大国であり、両国の緊密な友好関係は、東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国の関係のさらなる強化にプラスの影響を与えると指摘。ASEANと中国の貿易・投資関係も絶えず強化されており、経済・貿易協力は地域社会をより繁栄させ、人々をより幸福にすることにつながるとの見方を示した。
新型コロナウイルス感染対策については、インドネシアと中国の協力が非常に成功しており、中国が提供したワクチンは、新型コロナの感染が発生した後、インドネシアの人々が迅速にワクチン接種を受けるのに役立ったと指摘。両国の友情と相互扶助は、協力によって課題を克服するための生き生きとした模範例を世界に示したと振り返った。