習近平主席、モンゴル大統領と会談（詳報）

 【新華社サマルカンド９月１６日】中国の習近平（しゅう・きんぺい）国家主席は１５日午後、ウズベキスタンのサマルカンド国賓館でモンゴルのフレルスフ大統領と会談した。

 習近平氏は次のように指摘した。両国関係は良好な発展の勢いを維持しており、各分野の交流と協力は前向きな成果を収めている。中国は、中国・モンゴル関係を周辺外交の重要な位置に据えている。親睦・誠実・互恵・包容（親誠恵容）の理念を堅持し、モンゴルと共に伝統的友情を発揚し、互恵協力を拡大させ、両国の全面的戦略パートナーシップを新たな段階に引き上げたい。

 習近平氏は次のように強調した。世界の大勢が阻むことのできない勢いで進んでおり、平和と発展が各国人民の共通のあこがれである。一国主義や覇権行為、冷戦思考は必ずや歴史の潮流の中で消えてなくなるだろう。中国は常に平和、発展、協力、ウィンウィンの原則を堅持し、人類運命共同体の構築を堅持する。中国とモンゴルは友好的な付き合い、見守り助け合い、協力・ウィンウィンを堅持し、隣国関係の模範を打ち立てなければならない。戦略的意思疎通と政策協調を強化し、各自の独立、主権、領土保全の相互尊重を堅持し、両国人民が自主的に選択した発展の道の尊重を堅持し、互いの核心的利益と重大な関心事を断固支持し、両国関係の発展の政治的基礎をしっかりと守り、固めなければならない。モンゴルと国政運営の経験交流を強化し、「一帯一路」構想と「草原の道」イニシアチブの連携を強化し、「中国・モンゴル・ロシア経済回廊」の建設を推進し、グローバル発展イニシアチブとグローバル安全保障イニシアチブを実行に移し、モンゴルのより良い、より速い発展を支援したい。モンゴルの「１０億本の木を植える」計画を支持し、砂漠化対策で積極的に協力を展開させていきたい。

 フレルスフ氏は次のように述べた。モンゴルの新型コロナ感染症対策に対する中国の援助に感謝する。台湾、新疆、西蔵（シーザン）に関わる問題はすべて中国の内政だ。モンゴルは「一つの中国」政策を揺るぎなく実行し、中国の内政に対するいかなる国の干渉にも断固反対する。中国が世界の平和と安全に果たした重要な貢献を高く評価する。中国が打ち出した「一帯一路」共同建設構想、グローバル発展イニシアチブとグローバル安全保障イニシアチブを支持する。中国との発展戦略の連携を強め、経済・貿易、鉄道、環境などの分野の実務協力を強化したい。新時代の中国の特色ある社会主義建設が偉大な成果を収めたことを喜んでいる。中国共産党第２０回全国代表大会（第２０回党大会）の円満な成功を祈る。習近平主席の確固たる指導の下、中国が必ず現代的社会主義国家を全面的に建設するという壮大な目標を順調に実現すると信じている。