習近平主席、プーチン大統領と会談（詳報）

  １５日、撮影に応じる習近平氏（左）とプーチン氏。（サマルカンド＝新華社記者／鞠鵬）

　【新華社サマルカンド９月１６日】中国の習近平（しゅう・きんぺい）国家主席は１５日午後、ウズベキスタンのサマルカンド国賓館でロシアのプーチン大統領と２国間会談を行い、中ロ関係と、共に関心を寄せる国際・地域問題について意見交換した。

　習近平氏は次のように指摘した。中国とロシアは今年以降、成果や効果が著しい戦略的意思疎通を維持している。両国の各分野の協力は着実に推進されており、スポーツ交流年のイベントは秩序的に実施され、地域協力と人的・文化交流はより活発になっている。国際舞台では密接に協調し、国際関係の基本準則を擁護している。中国は世界の変化、時代の変化、歴史の変化に対し、ロシアと共に努力し、大国の責任を体現し、けん引効果を発揮し、変乱入り交じる世界に安定性をもたらしていきたい。

　習近平氏は次のように強調した。中国は、ロシアと互いの核心的利益に関わる問題で相互に強く支持し合い、貿易や農業、相互接続などの分野で実務協力を深めていきたい。双方は上海協力機構（ＳＣＯ）やアジア相互協力信頼醸成措置会議（ＣＩＣＡ）、新興５カ国（ＢＲＩＣＳ）など多国間枠組み内での協調と協力を強化し、各方面の団結と相互信頼の増進を促進していく必要がある。実務協力を拡大し、地域の安全保障上の利益を守り、広範な発展途上国と新興市場国の共通の利益を守らなければならない。

　プーチン氏は次のように述べた。中国共産党第２０回全国代表大会（党大会）の円満な成功を祈る。習近平主席の指導の下で、中国の経済・社会の発展が絶えず新たな成果を得ることを信じている。今の世界では多くの変化が起きているが、唯一変わらないのはロシアと中国の友情と相互信頼だ。両国の全面的戦略協力パートナーシップは山のように堅固だ。ロシアと中国はより公平で合理的な国際秩序の推進を主張し、国際関係の模範を示した。ロシアは「一つの中国」原則を揺るぎなく厳守し、中国の核心的利益に関わる問題で挑発行動を取る一部の国を非難する。ロシアは中国と２国間・多国間の意思疎通と協力を強固にするとともに深化させ、経済・貿易やエネルギーなど重点分野での協力を拡大していきたい。ロシアは中国と共に、上海協力機構（ＳＣＯ）加盟国が引き続き内政不干渉の原則の下で協力を深めることを推進し、地域の安全と安定を守る権威あるプラットフォームを構築していきたい。

　習近平氏は、ロシアが「一つの中国」原則を堅持していると称賛し、次のように強調した。台湾は中国の一部であり、中国は「台湾独立」分裂勢力と外部干渉に断固反対する。いかなる国も台湾問題の裁判官になる権利はない。

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　１５日、サマルカンド国賓館で行われた習近平氏とプーチン氏の会談。（サマルカンド＝新華社記者／翟健嵐）