習近平主席、キルギス大統領と会談

  １５日、撮影に応じる習近平氏（左）とジャパロフ氏。（サマルカンド＝新華社記者／翟健嵐）

 【新華社サマルカンド９月１５日】中国の習近平（しゅう・きんぺい）国家主席は１５日午前、ウズベキスタンのサマルカンド国賓館でキルギスのジャパロフ大統領と会談した。

 習近平氏は次のように指摘した。われわれは２月に北京で友好的かつ実務的で踏み込んだ話し合いを行い、多くの重要な共通認識に達した。中国はキルギスが自ら選んだ発展の道を断固支持し、キルギスが国の独立と主権、安全を守ることを支持し、いかなる外部勢力がいかなる口実でキルギスの内政に干渉することにも反対する。中国は過去、現在、将来にわたり、キルギスにとって信頼でき、頼りになる友人でありパートナーだ。

 習近平氏はまた、次のように強調した。新たな情勢の下、双方は相互の断固たる支持を強化し、互恵協力を全面的に深化させるべきだ。双方は発展戦略の連携を持続的に深め、両国の「中長期経済貿易協力計画」を着実に実行しなければならない。中国は、中国・キルギス・ウズベキスタン鉄道プロジェクトの実施を支持し、早期着工を推進していきたい。より多くの優れた中国企業によるキルギスでの投資を支持し、両国の人的往来と物流通関の便宜を図る。中国はキルギスと協力を強化し、「中国＋中央アジア５カ国」会合メカニズムをしっかりと構築し、グローバル発展イニシアチブとグローバル安全保障イニシアチブを着実に実行し、国際的な公平正義を断固として守り、広範な発展途上国の共通利益を守りたい。

 ジャパロフ氏は次のように表明した。今年２月、北京冬季五輪期間中に習近平主席との会談を行い、両国の各分野の協力をけん引する上で重要な役割を果たした。キルギスは「一つの中国」原則を断固として守り、台湾が中国領土の不可分の一部であると断固考えており、台湾や新疆、香港など核心的利益にかかわる問題における中国の立場を断固支持する。中国と経済貿易や鉄道、感染対策、安全保障などの分野での協力を強化し、双方の全面的戦略パートナーシップを深化させたい。キルギスは中国が打ち出したグローバル安全保障イニシアチブとグローバル発展イニシアチブに賛成しており、これは世界全体の平和と発展の促進にとって重要な意義を持っている。キルギスは中国と緊密に協力し、上海協力機構（ＳＣＯ）を中央アジアの安全と安定のアンカー（いかり）とし、地域の安全と安定を共に守っていきたい。中国共産党第２０回全国代表大会の成功を祈り、中国共産党が必ず中国人民を率いて民族復興の道でより大きな成功を収めることができると信じている。

 両国の関係部門は農業や医療、消防、植物検疫などの分野の協力文書に調印した。pagebreak

  １５日、サマルカンド国賓館で行われた習近平氏とジャパロフ氏の会談。（サマルカンド＝新華社記者／翟健嵐）