【新華社パリ9月6日】仏化粧品大手ロレアルの北アジアゾーン総裁兼ロレアルチャイナ最高経営責任者(CEO)のファブリス・メガルバン氏はこのほど、新華社の単独書面取材に応じ、中国市場の持続的な開放拡大は、消費の高度化や経済のグローバル化、持続可能な発展の促進などについて積極的な効果をもたらしているとの見解を示した。
メガルバン氏によると、ロレアルは7月下旬に開催された第2回中国国際消費財博覧会に2年連続で出展し、そこで「中国市場のさらなる開放のシグナルとより多くの発展チャンスを見た」という。同社は博覧会を通じ新製品をお披露目しただけでなく、消費者ニーズへの理解を深め、業界のパートナーと未来を切り開く可能性を検討した。
同氏は同博覧会について「世界の良いものを中国の消費者にもたらすと同時に、中国の経験を生かして他の市場を伸ばすこともできる」とし、「今年の出展成果に非常に満足している」と述べた。
また、中国市場は規模と成長速度の点で最も活発と言えるだけでなく、オンラインと実店舗を組み合わせた消費体験をもたらす、強大なデジタルエコシステムを持っていると指摘。また、開放型イノベーション発展の面で恵まれた土壌を有しており、中国市場に対する外国企業の信頼感は強まっていると強調した。
さらに、中国が対外開放を継続的に深化させ、国内市場と国外市場をつなぐ重要な場を築いていることは、中国と世界の融合を加速させるとし、「ロレアルは対中投資を引き続き拡大し、開放のチャンスを共有していく」との方針を示した。
同社は、消費によって持続可能な発展や質の高い発展を促すことに取り組んでいる。同氏は、中国の提供する幅広いプラットフォームを通じ、同社は持続可能な消費の重要な原動力を活用でき、より多くのパートナーと提携して持続可能な消費とウィンウィンのエコシステムを引き続き拡大し、それによりさらに低炭素で持続可能な素晴らしい未来を開くことができると述べた。