米国は「一つの中国」原則を確実に実行するべき 中国外交部

米国は「一つの中国」原則を確実に実行するべき 中国外交部

新華社 | 2022-08-19 08:46:11 | 編集:  

 【新華社北京8月19日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は17日の定例記者会見で、同日「8・17コミュニケ」締結40周年を迎えたことについて質問を受け、「8・17コミュニケ」「上海コミュニケ」「中華人民共和国とアメリカ合衆国の外交関係樹立に関する共同コミュニケ」という中米間の三つの共同コミュニケは、両国関係の政治的基礎であり、その核心内容はいずれも「一つの中国」原則であると指摘した。米国が歴史的経験と教訓を総括し、中米間の三つの共同コミュニケの規定に立ち返り、「一つの中国」原則を確実に実行することを希望するとし、次のように述べた。

 世界には一つの中国しかない。台湾は中国領土の不可分の一部であり、中華人民共和国政府は全中国を代表する唯一の合法的政府である。43年前、中米は「一つの中国」原則を基礎に外交関係を樹立した。40年前の今日発表された「8・17コミュニケ」の中で米国は、台湾への武器売却を長期政策として実施するつもりはないこと、台湾に対する武器売却は質的にも量的にも中米外交関係樹立以降の数年に供与されたもののレベルを超えないこと、台湾に対する武器売却を次第に減らしていき一定期間のうちに最終的解決に導くつもりであることをはっきりと約束した。

 米国が中華人民共和国政府を中国唯一の合法的政府と認め、世界には一つの中国しかなく、台湾は中国の一部であるという中国の立場を認め、その上で中国が提示した「国交断絶、条約破棄、軍隊撤退」という三つの前提条件を履行してこそ、中米という社会制度やイデオロギー、発展レベルが大きく異なる二つの国家間で対話と協力を行い、双方と全世界に恩恵と利益をもたらす重要な成果を得ることができる。

 しかし、米国は「一つの中国」原則に逆行する一連のやり方で、米台間の公式往来の制約を大幅に緩和し、米台間の軍事的接触をより頻繁に行い、台湾に対する武器売却の規模を拡大し売却武器の性能を高め続けている。先日、ペロシ米下院議長が中国の強い反対を顧みず台湾を訪問し、台湾とは非公式関係のみを維持するという米国の約束に公然と違反した。米国は「一つの中国」原則を空虚化、空洞化し続けている。

 「一つの中国」原則は中米間の交流を回復し関係を発展させる政治的基礎である。米国は約束に背き、「一つの中国」原則の道からますます遠ざかっており、両国の相互信頼に深刻な損害を与えるのは避けられない。

 「一つの中国」原則は台湾海峡の平和と安定を維持する上で、海を鎮める「定海神針」のように重要な存在でもある。米国が「一つの中国」原則に背き、「台湾独立」勢力と結託し、分裂活動を容認・支持し、台湾海峡の現状を破壊し続けており、台湾海峡の緊張をエスカレートさせた全責任を負わなければならない。

 「一つの中国」原則は国連総会の第2758号決議で確認された第2次世界大戦後の国際秩序を構成する一部であり、国際社会の普遍的な共通認識となり、国際関係の基本準則として広く認識されている。米国が「一つの中国」原則に背くことは戦後の国際秩序への挑戦でもあり、必ず国際社会の普遍的な反対に遭うことになる。

 「一つの中国」原則を守ることで、中米関係が順調に発展し台湾海峡の平和が保障されることは、実践により示されている。「一つの中国」原則が崩れれば、中米関係に紆余曲折や後退が生じ、台湾海峡情勢は厳しい試練に直面するだろう。

 現在、中米関係は重大な岐路に立っている。米国の元国務長官キッシンジャー博士は先日、「『一つの中国』原則の堅持が極めて重要になる。米国は欺瞞(ぎまん)的な手段や段階的な方法で『二つの中国』政策を推し進めるべきではない」と述べた。「一つの中国」原則を崩すことは無責任である。

 米国が歴史的経験と教訓を総括し、三つの共同コミュニケの規定に立ち戻り、文字通りに「一つの中国」原則を実践し、「一つの中国」原則を歪曲、改ざん、空虚化、空洞化する誤った道をますます進まないよう望む。

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