米の台湾関連発言、盗人が他人を盗人呼ばわりする典型 中国外交部

米の台湾関連発言、盗人が他人を盗人呼ばわりする典型 中国外交部

新華社 | 2022-08-06 11:04:07 | 編集:

 【新華社北京8月6日】中国外交部の華春瑩(か・しゅんえい)報道官は4日の定例記者会見で、米国務省の匿名の高官が、中国はペロシ米下院議長の中国台湾地区訪問を理由に台湾に関する現状を変えようとする行動を続けるべきではなく、ペロシ氏訪問後に台湾海峡情勢に何らかのエスカレートや危機が生じた場合、責任は中国にあると発言したことについてコメントを求められ、次のように述べた。

 米国による関連の発言は、黒を白と言いくるめ、盗人が他人を盗人呼ばわりする典型で、米国の一貫した横暴さと理不尽さを反映している。

 第一に、台湾問題の現状とは何か。事実は非常に明白で、はっきりしている。つまり、両岸(中国の大陸と台湾)は一つの中国に属し、台湾は中国領土の一部であるということだ。両岸は長い間、政治的に対立しているが、中国の国家主権と領土保全が分割されたことはない。これが、台湾海峡問題の真の現状だ。

 第二に、台湾海峡の危機を生み出しているのは誰か。米国と「台湾独立」勢力は結託して挑発行為をしており、これが台湾海峡情勢を緊張させる根本原因となっている。ここ数年、民進党当局は「一つの中国」原則を体現した「九二共識(92年コンセンサス)」を放棄し、米国に頼って「独立」しようとたくらんでいる。一方、米国は中国の発展プロセスを妨害し封じ込めるという戦略的目的から、「一つの中国」原則を絶えずねじ曲げ、空虚化、空洞化させ、「台湾カード」をもてあそび「台湾をもって中国を制する」ことをたくらみ、米国と台湾の接触レベルを絶えず格上げし、台湾への武器売却を継続的に増大させている。ペロシ氏が世界の非難を物ともせず台湾を訪問したことは、米国政府が台湾問題で中国政府と交わした約束と国際関係の基本準則に深刻に違反し、中国の主権と領土保全を深刻に侵害している。

 第三に、台湾海峡の緊張を招いた事態の責任を誰が負うべきか。中国は、ペロシ氏訪台の深刻性と危険性を繰り返し明確に表明するとともに、それによって生じる一切の結果の責任は米国が担うことになると明確に指摘してきた。事前に説明がなかったなどと言ってはならない。しかし、米国政府とペロシ氏は「二人羽織」を演じながら、ひたすら誤った道を突き進んだ。米国の悪意ある挑発が先で、中国の正当防衛が後になる。中国政府には、必要かつ正当なあらゆる行動を取り、国家主権と領土保全を断固として守る権利がある。

 第四に、台湾海峡の現状を変えているのは誰か。米国は、25年前の誤った前例を口実にペロシ氏の訪台を正当化しているが、中国は早くから、以前の過ちを米国が過ちに過ちを重ねることの言い訳にしてはならないと厳正に指摘してきた。中国は、米国が引き続き「サラミ戦術」で「一つの中国」原則をじわじわと侵し、空虚化、空洞化させることを決して許さず、米国がいかなる理由や口実をもっても台湾海峡の現状を徐々に変えようとすることを決して許さない。

 私は再度、強調したい。台湾海峡に出現した現状のいかなる緊張も、全て米国が一手に引き起こしたものだ。その根本原因は全て、ペロシ氏が私利私欲のために独断専行し、台湾訪問に固執して「一つの中国」原則に深刻に違反したことにある。ペロシ氏の訪台事件がなければ、今日のような局面には至らなかった。これに対し、多くの国と多くのメディアが非常に明確かつ正確な認識を持っており、さまざまな方法で米国に警告を出している。

 米国が台湾海峡の平和と安定の維持を真に望むのであれば、最も重要で最も肝心なことは、直ちに言行を一致させ、「一つの中国」原則を文字通り厳守し、中米間の三つの共同コミュニケを順守することだ。

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