日本は勝手に放射能汚染水の海洋放出を始めてはならない 中国外交部

日本は勝手に放射能汚染水の海洋放出を始めてはならない 中国外交部

新華社 | 2022-08-04 09:37:24 | 編集:

 【新華社北京8月4日】中国外交部の華春瑩(か・しゅんえい)報道官は3日の定例記者会見で、日本政府が一方的に福島原発事故の放射能汚染水の海洋放出を決定したことに重大な懸念と断固反対を表明した。日本は勝手に放射能汚染水の海洋放出を始めてはならないとも述べた。

 華氏は記者から、日本の岸田文雄首相が核拡散防止条約再検討会議での演説で、福島原発の放射能汚染水の海洋放出について「国際原子力機関(IAEA)はじめ国際社会と協力し、内外の安全性基準に従った透明な取り組みを進める」と表明したことについてコメントを求められ、次のように述べた。

 中国はこの問題における立場をすでに何度も表明している。日本政府が一方的に福島原発事故の放射能汚染水の海洋放出を決定したことに重大な懸念と断固反対を表明する。中国の代表団も核拡散防止条約再検討会議で前述の立場を改めて表明した。

 日本政府が昨年4月に誤った決定を下して以降、国際社会と日本国民の疑問と反対の声が止んだことはない。国際社会は、放射能汚染水の海洋放出が太平洋沿岸諸国の海洋環境や公衆衛生などに与える影響を懸念しており、放出計画の正当性や日本側データの信頼性、浄化装置の有効性、環境に与える影響の不確実性など多くの疑問を提起している。IAEAの技術作業チームは2度にわたり日本で実地調査を実施したが、放出計画に対する結論的意見は出ておらず、説明や改善を求める要求や提案が多く出されている。各方面の懸念を顧みず、海洋放出計画を独断で進める日本のこのようなやり方は極めて無責任である。

 中国は日本に対し、各国と自国民の正当な懸念に真剣に応え、果たすべき国際的義務を確実に履行し、利害関係者や関係国際機関と十分協議し、科学性、公開性、透明性、安全性を備えた手段で放射能汚染水を適切に処理する方法を探すよう促す。それまでは勝手に海洋放出してはならない。

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