勝手な放射能汚染水の海洋放出は歴史に汚点を残す 中国外交部

勝手な放射能汚染水の海洋放出は歴史に汚点を残す 中国外交部

新華社 | 2022-07-23 09:08:22 | 編集:  

 【新華社北京7月23日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は22日の定例記者会見で、日本の原子力規制委員会が東京電力福島第1原子力発電所の放射能汚染水を海洋に放出する計画を認可したことについて、重大な懸念と断固とした反対を表明した。発言要旨は次の通り。

 中国は今回の決定に対し、重大な懸念と断固とした反対を表明するとともに、日本に対して果たすべき国際的義務を確実に履行し、科学的かつオープンで透明、安全な方法によって放射能汚染水を処理し、海洋放出計画の強行をやめるよう改めて促す。

 昨年4月に日本政府が誤った決定を下して以降、国際社会と日本国民の疑問と反発は一向に止まらない。各国とも日本の放射能汚染水の海洋放出が太平洋沿岸諸国にもたらす海洋環境や公衆の健康などの影響に関心を寄せ、海洋放出計画の正当性や日本のデータの信頼性、浄化装置の有効性、環境に対する影響の不確実性などの面で多くの疑問を提起している。

 遺憾なことに、日本は終始、国際社会と自国民の正当な懸念と合理的な要求に耳を貸さず、利害関係者や関係国際機関と十分で有意義な協議を行っていないばかりか、逆に海洋放出に向けたパイプラインの建設と海洋放出計画の審査・認可作業を独断で進めている。各方面の懸念を顧みず、既成事実をつくろうとする日本のこのようなやり方は極めて無責任である。

 利害関係者や関係国際機関と十分に協議し、合意に達するまで、日本は勝手に放射能汚染水の海洋放出を開始してはならない。日本があくまで自国の私利を国際社会の共通利益より優先させ、危険な一歩を踏み出そうとするならば、必ずや自らの無責任な行為の代償を払い、歴史に汚点を残すことになるだろう。

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