【新華社北京7月15日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は14日の定例記者会見で、太平洋諸島フォーラム(PIF)外相会合が日本の福島原発の放射能汚染水処理問題に重大な懸念を表明したことについてコメントを求められ、次のように述べた。
中国は太平洋島しょ国の外相による態度表明に留意し、自らのことのように受け止めている。これは国際社会の深刻な懸念を反映したもので、日本だけではなく、世界の海洋環境と関係国の人々の健康にも関わることが改めて示された。
残念なことに日本政府は1年以上にわたり、放射能汚染水データの信頼性、浄化装置の有効性、環境に対する影響の不確実性など重要な問題について科学的で信頼できる説明をせず、海洋放出計画の審査と承認を強行し、海洋放出に向けた施設の建設を進めている。各国の懸念を顧みず、既成事実をつくるこのようなやり方は非常に無責任だ。
中国は日本に対し、各国の正当で合理的な懸念を重視し、海洋放出計画の強行をやめ、周辺隣国と太平洋島しょ国を含む利害関係者や国際機関と十分に協議し、放射能汚染水の適切な処理方法を模索するよう改めて促す。