浙江省文成県、メディアツアーで文化と観光の融合発展の成果を披露

 【新華社温州７月１４日】中国浙江省温州市文成県はこのほど、中央や省レベルのメディア向けに取材ツアーを開催した。

 同県はここ数年、劉基（りゅう・き、文成県出身の元末明初の学者）や華僑、少数民族のショオ（畲）族など、地元の豊富な文化的リソースを生かして、県内各地に質の高い観光地を整備してきた。２０２２年第１四半期（１～３月）は延べ５１万３千人の観光客を受け入れ、観光収入６億６千万元（１元＝約２１円）を達成、各種の観光指標も安定した成長を維持している。

 同県は「緑水青山こそ金山銀山」（豊かな自然は金銀同様の価値がある）という理念に沿って、環境保護と経済発展の両立や農村振興の道を絶えず模索し、村民の収入増を後押ししている。華僑が投資した「僑家楽」ブランドの民宿運営により、農民５千人余りに雇用の機会を提供し、さらに遊休民家４００部屋以上を活用して、１軒当たりの価値を５万元未満から１４０万元以上に引き上げた。同県百丈漈（ひゃくじょうさい）鎮の石荘村は数年前まで人口がわずか千人余りだったが、現在は倍増し、１人当たりの平均収入も約６千元から１万５千元以上に増加した。

 同県は今後も引き続き文化と観光の融合発展を推進し、「世界レベルの観光目的地」構築を目指し、マーケティングを刷新して、観光の質の高い発展に取り組み、共同富裕の実現に力を入れていく。