【新華社ニューデリー6月24日】インドのジャワハルラール・ネルー大学のB・R・ディーパク(B.R.Deepak)教授はこのほど、新華社記者の書面独占取材に応じ、中国が提起したグローバル発展イニシアチブは新興5カ国(BRICS)諸国の発展目標と一致しており、BRICS諸国にとって非常に有益だと指摘、次のような考えを示した。
第14回BRICS首脳会議のテーマである「質の高いパートナーシップを構築し、世界発展の新時代を共に創る」はグローバル発展イニシアチブと合致し、BRICS協力の質の高い発展に焦点を合わせている。これは一つのプラットフォームを提供すると信じている。BRICS諸国はこのプラットフォームを通じて実務協力を展開し、より良く、より効果的な手段で課題に対応できる。BRICS諸国が自らの目標を達成できれば、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダの目標達成や世界経済の成長推進に大きな貢献となる。
グローバル開発イニシアチブは開放的・包摂的態度で実務協力を展開することを提唱しており、多くの発展途上国の発展目標と一致している。
BRICSの協力メカニズムはグローバルガバナンスを改善する上で重要な役割を果たすことができる。地政学的変動や冷戦思考、一国主義が世界の発展を脅かしている。グローバルガバナンスの面で、国際社会は新たな世界的課題に対応し、相応の改革を行う必要があり、多くの新興経済体も発展のチャンスと協力・ウィンウィンのメカニズムを探求している。
BRICSの協力メカニズムはグローバルガバナンスに新たな価値を加えることが期待され、新開発銀行やアジアインフラ投資銀行(AIIB)などの機構が果たす役割、発展途上国のこれらメカニズムとイニシアチブに対する参加意欲は、グローバルガバナンスのより公正で合理的な方向への発展推進に対する希望をもたらした。
BRICS諸国は新型コロナウイルス感染症との闘いで協力してきた。投資が感染拡大による影響を受けているにもかかわらず、BRICS諸国間の貿易は新記録を樹立した。農業経済やデジタル経済、グリーン(環境配慮型)開発プロジェクト、コネクティビティー(相互接続)、貧困対策などの分野における協力は、加盟国間の開発格差を縮小するとともに、経済回復にも寄与しており、これは国連の2030アジェンダの実行にとって極めて重要だ。
中国が貧困削減と食糧安全保障を今年の会議の重点の一つとすることに賛同する。食糧安全保障なしに貧困削減は考えられない。議長国である中国は、この問題を優先事項と位置付け、BRICS農村開発ワーキンググループの設立に向けた議論を行っている。この取り組みは歓迎されており、貧困削減と農民の所得向上における中国の経験が提供されることは、インドやブラジル、南アフリカなどの貧困撲滅に役立つだろう。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。