【新華社香港5月24日】中国香港特別行政区政府の陳茂波(ポール・チャン)財政司長は22日投稿したブログ記事で、新型コロナウイルス感染が落ち着き、日常生活が少しずつ通常に戻れば、今年の残り時間に、香港経済は次第に回復するとの見通しを示した。
陳氏によると、香港の2~4月期の失業率は5・4%に上昇したものの、データには多少の遅延があり、実態が反映されていない。先行きを過剰に悲観する必要はない。失業率を引き合いに出して見ると、数字に改善は見られなかったが、各方面の話を聞いたところ、雇用は徐々に好転していることがわかった。
陳氏は、インフレについて、香港の第1四半期(1~3月)の総合消費者物価指数(CPI)は基本上昇率が年率換算で1・6%となり、全体として穏やかだったと指摘。その主な原因は、指数に占める割合の大きな家賃支出が引き続き減少したものの、衣、食、移動の物価上昇幅が全体を上回ったと述べた。また、新型コロナ感染症が物流を混乱させ、野菜などの食品供給に影響が及んだとし、現況からみて、食品価格の上昇は緩和されるとの見方を示した。
さらに、香港は現在、経済回復の初期段階にあり、油断は禁物。この肝心な時期に心を一つに力を合わせ、新型コロナ対策を引き続き徹底していく必要があると強調した。
当社のコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。