【新華社バンコク4月17日】タイのジュリン・ラクサナウィシット副首相兼商務相はこのほど、新華社の単独インタビューに応じ、タイと中国の経済貿易協力の勢いは良好で、両国の貿易額の高い伸びを維持するとともに、対中輸出のさらなる拡大を望んでいると述べた。
同氏は、両国関係は長年、緊密で安定的に発展し、経済や貿易などの分野で幅広く協力してきたとし、輸出貿易と観光業を経済の2本柱とするタイにとって、中国は両側面において極めて重要であるとの考えを示した。
中国はタイの最大貿易相手国であり、タイの重要な農産物輸出市場となっている。同氏は、タイと中国の貿易協力は緊密で、地域的な包括的経済連携(RCEP)や中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)自由貿易区などを含む、重層的で複数のチャンネルからなる貿易協力枠組みを構築していると指摘。世界最大の自由貿易協定となるRCEPの正式発効によって、タイを含む参加国はいずれも利益を受け、貿易や投資などの分野で優遇措置を享受していると述べた。
同氏は中国の対外開放拡大政策を称賛し、「中国国際輸入博覧会の開催には特に敬服している。タイを含む多くの国はその恩恵を得ている」と述べ、中国は多くの国や地域の重要な輸出市場であり、輸入博の開催は中国が世界に市場を開く取り組みであり、共同繁栄、協力・ウィンウィン、貿易成長の促進に寄与するとの見方を示した。
また「タイの食品や果物など多くの商品は、中国の消費者の間で高い人気がある。中国との協力を進め、通関や検疫などにおける利便化措置を引き続き最適化するとともに、タイ製品がより多くのルートで中国市場に参入できるようにしたい」と述べた。
4月初め、タイ産の果物が初めて中国ラオス鉄道経由で中国へ送られた。同氏は、果物や野菜、その他の農産物を含む多くの輸出品が同鉄道を通じてより便利に中国へ運ばれるよう望んでいると述べた。
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