中欧班列が両地域の経済貿易関係を緊密化 ロシアシンクタンク

中欧班列が両地域の経済貿易関係を緊密化 ロシアシンクタンク

新華社 | 2021-08-30 08:16:11 | 編集:

   【新華社北京8月30日】ロシアのシンクタンク、戦略的文化財団(Strategic Culture Foundation)がこのほど、中欧班列(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)が中国と欧州の貿易と結び付きをより緊密にしているとの文章をホームページに掲載した。内容は次の通り。

   中欧班列はここ数年、中国の巨大な消費市場にけん引され、増便や路線拡大が行われた。沿線の欧州都市では、より多くの雇用が生まれ、インフラが整備され、新たな活力がもたらされている。

   中欧班列は現在、ドイツと中国50都市を結び、アジア・欧州23カ国の168都市を経由している。

   中国の太平洋沿岸から大西洋沿岸への貨物運搬は、中欧班列が他のルートより経済的でスピーディーになっている。例えば、ボルボ車200台を積載した貨物列車がベルギー・ヘントを出発し、陝西省西安市に着くまでの所要日数は16日で、海運だと40日かかる。

   中欧班列の急速な発展は、経由都市が地域経済で果たす役割に影響を与えている。遠く離れた小都市は物流に特化し、規模の大きい都市は発展のチャンスを得て、雇用が増え、市民の生活水準が向上している。

   かつて鉄鋼・炭鉱業の中心だったドイツ・デュイスブルクは産業政策を調整した影響で多くの失業者が出た。しかし、同市はライン川とルール川の合流地点に位置することから、中欧班列の運行後は重要な物流ハブとして大きく発展した。現在、デュイスブルクに毎日到着する貨物列車の5分の4は中国から来ており、貨物は水路や陸路で欧州各地に運ばれている。また市の労働人口の15%を占める約5万人が関連業務に従事しており、100社以上の中国企業が現地に支社を開設。ごく一般的な河港都市が、影響力のある総合的な大陸間物流センターへと発展した。

   世界最大の消費市場である中国が、世界中の商品の23%を消費することで、欧州は恩恵を受けている。中欧班列は中国と欧州の貿易を促進するだけでなく、欧州でより多くの雇用を生み出しており、欧州の人々が中国をより理解することが、中国と欧州を一層緊密に結び付けることになる。

   

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