中国経済は新型コロナ感染影響からすぐに回復 米経済学者

中国経済は新型コロナ感染影響からすぐに回復 米経済学者

新華社 | 2020-04-16 13:45:56 | 編集:

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3月27日、山東省済南市の済南黄河トンネルの建設現場で働く作業員。(済南=新華社記者/王凱)

【新華社シカゴ4月16日】米シカゴ・イリノイ工科大学のケアリー・ターク教授(経済学)はこのほど、新華社のインタビューに応じ、「中国経済は今年第1四半期(1~3月)に、新型コロナウイルス感染流行で打撃を受けたが、その後速やかに回復し、引き続き小康社会(ややゆとりのある社会)の実現に向けた軌道に乗るだろう」との見解を示した。

ターク教授は、新型コロナウイルスによる輸出の減少などで、第1四半期の中国(経済)の成長に悪影響があったのは確かだと述べた。しかし、中国経済は消費が主な成長の源になっているとし、中国の消費は2019年に8%伸びており、輸出減少分をある程度補えると認識した。

一般国民や、社区(コミュニティー)の健康センターなどの草の根団体まで動員した中国政府の異例の取り組みにより、「中国はその経済を立て直しつつあり、90%以上の労働者が職場に戻った。不動産の動きも活発になり、電力消費量も増えている。交通量も増えてきている」とターク教授は指摘し、「中国経済には回復力がある。第1四半期の縮小は一時的で、第2四半期(4~6月)には速やかに回復するだろう」と語った。

12日、河南省鄭州市の鉄道建設現場で、鉄筋を打つ作業員。(鄭州=新華社記者/李安)

また、「米国の専門家の間で、中国の新型コロナウイルス対策は高く評価されており、米国の投資顧問らは魅力的な投資先として中国を薦めている」とも説明した。

米中経済のデカップリング(切り離し)という向きもあるが、ターク教授はそれに対し、「神話にすぎない」と断じ、一部の労働集約的な活動を中国から低コスト国に移転する動きがあるものの、「サプライチェーンの規模と完成度で中国に比肩し得る国はない」と指摘した。「中国にはサプライチェーンのAからZまですべてがある。中国は事実上あらゆる産業ソースをカバーするサプライチェーンがある唯一の国だ」との見方を示した。

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