中国山西省竜天廟の明代壁画、ネットで話題 「東遊記」の場面も

中国山西省竜天廟の明代壁画、ネットで話題 「東遊記」の場面も

新華社 | 2026-10-20 22:40:30

竜天廟の壁画(部分)。(孝義=新華社配信/伊宝)

 【新華社太原10月20日】中国山西省孝義市の竜天廟に残る明代の壁画が、専門家によるオンライン解説をきっかけにネットで注目を集めている。廟は平地にれんがをアーチ状に積んだ窯洞(ようどう)を本殿としており、専門家は、壁画は面積が広く、題材も珍しく、線も滑らかだとして極めて貴重な作品と評価した。

 竜天廟には本殿と西側の脇部屋だけが残る。本殿は窯洞の上に木造の屋根を架けた構造で、孝義とその周辺地域にしか見られない独自の建築様式。殿内に200平方メートル近い壁画がある。

竜天廟の壁画(部分)。(8月28日撮影、孝義=新華社記者/王学濤)

 山西大学科学史研究所の伊宝(い・ほう)教授は、壁画に仙人を題材にした明代の小説「東遊記」の場面が描かれていると紹介。「中でも孫悟空が八仙(8人の仙人)と組んで東海竜王と激しい戦いを繰り広げる場面は壮観で、文学作品が絵画でどう表現されてきたかを研究する上で貴重な例になる」と語った。壁画には神話のほか、農作業や炊事、外出、音楽、宝物など人々の暮らしも描かれているという。

 壁画にはさまざまな線描の技法が使われている。人物の顔は主に流れるような線で描く行雲流水描で、表情の変化が豊かかつ細やかに表現され、体は主に針金のように均一な鉄線描、ランの葉のように抑揚のある蘭葉描(らんようびょう)で、生き生きとした姿に描かれている。衣服は主に起筆が太く終筆が細い釘頭鼠尾描(ていとうそびびょう)と蘭葉描で、質感やしわまではっきりと見て取れ、明代の民間画工の技術の高さがうかがえる。(記者/呂夢琦、王学濤)

竜天廟の壁画(部分)。(8月28日撮影、孝義=新華社記者/王学濤)

竜天廟の壁画(部分)。(孝義=新華社配信/伊宝)

竜天廟の壁画(部分)。(8月28日撮影、孝義=新華社記者/王学濤)

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