中国・武漢の歴史街区「曇華林」が再生 年間客数1200万人超す

中国・武漢の歴史街区「曇華林」が再生 年間客数1200万人超す

新華社 | 2026-09-17 19:17:15

湖北省武漢市の曇華林。(武漢=新華社配信)

 【新華社武漢9月17日】中国湖北省武漢市の武昌古城にある歴史街区「曇華林(どんかりん)」が、大規模な修繕と保護を経て、人気の観光スポットとなっている。2025年の総客数は1218万人に達し、26年の春節(旧正月)連休には延べ50万人が訪問、ピーク時には1日当たり8万人に上った。

 曇華林は、長さ1200メートルのメインストリートに中洋折衷の歴史文化保護建築52棟が立ち並び、「武漢の近代史の縮図」と称される。同市は05年から曇華林の修繕・保護作業を進めてきた。

空から見た湖北省武漢市の曇華林。(ドローンから、武漢=新華社配信)

 一連の作業では「最小限の介入」を原則とした。開発を担う武漢武昌古城文旅投資発展集団の明亮(めい・りょう)総経理によると、52棟の保護建築の状態や歴史的価値に応じて手法を使い分け、従来の街路の配置や地形など景観は原状を維持した。耐震性など安全面に問題がある部位のみを補強し、建物の外観や歴史的な部材には極力手を加えていない。一方、建物内部は、文化財本体を損なわない前提で、最小限の調整にとどめた。消防や換気、給排水などの現代的なインフラ設備を増設し、展示や販売、体験型イベントといった新たな用途に対応できるようにした。

湖北省武漢市にある曇華劇場。(武漢=新華社配信)

 往時の趣を保ちつつ修繕を進めると同時に、昔から暮らしている住民の生活も守られている。明氏は「大規模な住民の立ち退きや移住は行わない」と強調。観光地や街区、コミュニティーの共同整備を通じて住民が引き続き地元で生活できるようにし、古い街の生鮮市場や近所付き合い、生活リズムをそのまま残した。複数の文化財建築が「街角博物館」に生まれ変わり、住民による日々の営みも街区の文化を構成する要素になっているという。

 街区ではテナント誘致の段階から業態を管理し、無形文化遺産の体験やアート展示、オリジナルグッズの販売などを重点的に導入して店舗の画一化を防いだ。エリア内には現在、74のテナントが入居しており、全体の入居率は約9割。このうちグッズ販売関連は40店舗で、54%を占めている。

14日、湖北省武漢市の曇華林歴史文化街区にある、中国と西洋の様式を融合させた歴史的建造物、徐公館。(武漢=新華社記者/常博深)

 また、デジタルツインや人工知能(AI)を活用した管理システムも構築。客の流れを計測するカメラ65台やスマートマンホール60カ所、スマート消火栓18基を路地に設置した。

 曇華林保護・更新プロジェクトは住宅・都市農村建設部の優良リストに組み入れられたほか、専門機関が選ぶ都市開発の優秀事例にも選出された。(記者/常博深、張暁雨、閆睿)

湖北省武漢市にある曇華林現代芸術センター。(武漢=新華社配信)

空から見た湖北省武漢市の曇華林。(ドローンから、武漢=新華社配信)

14日、湖北省武漢市の曇華林で開かれたマーケットに並ぶ商品。(武漢=新華社記者/常博深)

14日、湖北省武漢市の曇華林で開かれたマーケットに並ぶ商品。(武漢=新華社記者/常博深)

湖北省武漢市の曇華林の夜景。(ドローンから、武漢=新華社配信)

14日、湖北省武漢市の曇華林で開かれたマーケットに並ぶ商品。(武漢=新華社記者/常博深)

14日、湖北省武漢市の曇華林を散策する観光客。(武漢=新華社記者/常博深)

空から見た湖北省武漢市の曇華林。(ドローンから、武漢=新華社配信)

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